封神演義(下) の商品レビュー
2012年最後の読書。 仙界再編の物語はあっさりと進んでゆき、登場人物が次々と死んでいく。 「一道の魂魄が封神台に飛ぶ。」 主要な人物が死んだ時でも一様に描写は淡々としていて、返って戦場という現実感が増す。 天数(運命)に抗おうと奮闘する商の太師・聞仲の姿は格好よいと同時にとても...
2012年最後の読書。 仙界再編の物語はあっさりと進んでゆき、登場人物が次々と死んでいく。 「一道の魂魄が封神台に飛ぶ。」 主要な人物が死んだ時でも一様に描写は淡々としていて、返って戦場という現実感が増す。 天数(運命)に抗おうと奮闘する商の太師・聞仲の姿は格好よいと同時にとても哀しく映る。
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「照妖鑑」で人に化けた妖怪を映すとその本性が見えるというアイテムが出てきて、こんどはポケモンが頭に浮かんじゃうw 正体が灯火(ヒトモシ/ランプラー)、白い猿(ヤルキモン)、樹(ウソッキー)とか。発想って何百年かたってもあまり変わらないんだなw それはともかく、いよいよ5つの関...
「照妖鑑」で人に化けた妖怪を映すとその本性が見えるというアイテムが出てきて、こんどはポケモンが頭に浮かんじゃうw 正体が灯火(ヒトモシ/ランプラー)、白い猿(ヤルキモン)、樹(ウソッキー)とか。発想って何百年かたってもあまり変わらないんだなw それはともかく、いよいよ5つの関所をやぶって朝化に攻め入る段はやはり興奮する。それと同時に、武王があまりにも影が薄いことに驚いた。そうしたら94章で訳者(というか再話者なのか?)の安能氏が「覇王」という言葉を儒家が忌みきらって武王を「聖王」にまつりあげたのであって「孟津の会盟で武王が「観政」を主張したというのは、儒教徒のデッチ上げである」と一刀両断してた(笑) そうなんだろうなあ。誰がどう見たって紂王はひどいのに、あくまでも臣下が主君にそむくのは倫理にもとるという言葉がしつこいくらいに出てきて、ちょっとうんざりしていたので、少し胸のすく思いがした(^_^;; あと武王が皇帝就任を一度は辞退するだろうと姜子牙がいうと、姜文煥が「謙譲は美徳ですが、しかし度が過ぎれば、空遠慮の卑しさと、区別がつかなくなります」と言うのもおもしろい。これって原典にあるのかなあ? すべてが終わったあと、父も兄弟も誰ひとり帰ってこなかった黄天爵の号泣が悲痛で胸がいたんだ。姜子牙が、中央に残らず斉国で武吉とともに経世済民にはげむという終わり方もよかった。
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仙人、道士、妖怪たちの大戦争。明代に書かれたといわれる神怪小説「封神演義」を安能務が翻案し、その後の藤崎竜の漫画で一大ブームとなった。この安能版は翻訳ではなく翻案小説なので原文通りの訳ではないので悪しからず。易姓革命が始まろうとしている中国、商から周の時代、商の紂王を倒すべく周の...
仙人、道士、妖怪たちの大戦争。明代に書かれたといわれる神怪小説「封神演義」を安能務が翻案し、その後の藤崎竜の漫画で一大ブームとなった。この安能版は翻訳ではなく翻案小説なので原文通りの訳ではないので悪しからず。易姓革命が始まろうとしている中国、商から周の時代、商の紂王を倒すべく周の文王は兵を挙げる。紂王の王妃姐己は狐の化身。対する軍師太公望は妖術使いを集め仙界を巻き込んでの大混戦!ファンタジー好きには垂涎ものの傑作伝奇スペクタクル巨篇。私の大好きな世界です。
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商周易姓革命も終盤・・・と思いきや、 誅仙陣で仙人二大勢力の激突! 通天教主とその一派、それに野次馬の仙人たちも大挙、 魂魄を飛ばされるの憂き目に・・・封神榜の数合わせかw 西岐軍の進撃も各地の関で戦闘が・・・で、 重要人物も束になってころころ魂魄を飛ばされる(^^; で、最終的...
商周易姓革命も終盤・・・と思いきや、 誅仙陣で仙人二大勢力の激突! 通天教主とその一派、それに野次馬の仙人たちも大挙、 魂魄を飛ばされるの憂き目に・・・封神榜の数合わせかw 西岐軍の進撃も各地の関で戦闘が・・・で、 重要人物も束になってころころ魂魄を飛ばされる(^^; で、最終的には紂王の死、商が滅んで周に替わり、 姜子牙は365の神を封神する。 ま~破天荒なファンタジー! 細菌兵器なんて出てくる驚きも。 なにげに仏教が介入するのも~。 また、妖怪仙人の本性が判明するのが面白かったです。
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こういった、延々と続くバトル小説は、一冊の本として読むと退屈だが、連載物――週刊誌、アニメ、紙芝居、人形劇――で鑑賞していたら普通に面白いだろうと思う。毎回違う敵や技が出てきて誰かが倒されるという形式は、ガンダムなどのアニメでもまったく同じで、こういう話では全体的なストーリーより...
こういった、延々と続くバトル小説は、一冊の本として読むと退屈だが、連載物――週刊誌、アニメ、紙芝居、人形劇――で鑑賞していたら普通に面白いだろうと思う。毎回違う敵や技が出てきて誰かが倒されるという形式は、ガンダムなどのアニメでもまったく同じで、こういう話では全体的なストーリーよりも毎回のバトルこそ面白さの本質なのだろう。
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テレビの特撮モノを小説で読んでいるみたい…と思いました。 奇想天外な妖術、武器、防具がたくさん出てきて、 血で血を洗う?というか、とにかく封神されるために人がたくさん死んでいきます。 これが口承で伝えられてきたのだとしたら、確かにエキサイティングで、例えば幼い天祥が敵将を倒すシー...
テレビの特撮モノを小説で読んでいるみたい…と思いました。 奇想天外な妖術、武器、防具がたくさん出てきて、 血で血を洗う?というか、とにかく封神されるために人がたくさん死んでいきます。 これが口承で伝えられてきたのだとしたら、確かにエキサイティングで、例えば幼い天祥が敵将を倒すシーンなどはやんやの喝采が起こるのかもしれないなぁなどと想像してみました。 面白いのは、悪政を行った結果叛逆軍に倒される王が、最後は立派で堂々とした武人として描かれているのに対し、新王はいまいち優柔不断で魅力の薄い人物に描かれているところ。 新しい世になったらなったで、民衆の不満はなくならないということなのでしょうかね。 それにしても、人死に過ぎ!やっと終わった、というのが正直な感想です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この巻で、「封神演義」は完結しますがこれまで出できた人物たちが舞台から退場(死亡)しますが、これだけはやり切れませんが他の読者が言ってますが、最後に出で来る封神榜が今で言うエンデローグぽいです。 また太公望は最後に斉の国に封じられるます。
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漫画版が流行っていた時代に読んだので、どうしても漫画のキャラクターたちに思い入れがありすぎて、小説版の後半でどんどんと簡単な説明だけで死んでしまっていたので、さらっと読み切った感じでした。
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封神榜一覧で出てきた名前を見て、「誰だこれ?」ってなるくらい人物が多すぎ。天爵が叫びたくなるのもよくわかる。主要人物までもが死ぬのがあっさりしてるし。
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面白かったー、の前にまず達成感が。最後の封神傍の一覧が、エンドロールみたいでしたね。完結巻ということもあってか、安能氏がまだまだ語りたいとばかりにちょこちょこ割り込んできているのが面白かったです。武王は弱腰とは思いこそすれ、偽善者とは思わなかったけれど(笑)。この後の斉の国のお話...
面白かったー、の前にまず達成感が。最後の封神傍の一覧が、エンドロールみたいでしたね。完結巻ということもあってか、安能氏がまだまだ語りたいとばかりにちょこちょこ割り込んできているのが面白かったです。武王は弱腰とは思いこそすれ、偽善者とは思わなかったけれど(笑)。この後の斉の国のお話も読みたいですね!
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