タイタニック発見 の商品レビュー
偶然にもブックオフで発見。 即購入しました。 タイタニック号発見に至るまでに何があったのかを 文書は勿論、写真等も沢山あり見応え充分。
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このレビューを書いても、手に入れる事は多分不可能な位古い本ですが... 図書館等にはあるでしょう。それと、英語の原本やそのコンサイス版(英文)はアメリカの本屋ならまだ売ってると思われます。少なくとも、2005年までは、Barnes & Nobleでも普通に売ってました。 ...
このレビューを書いても、手に入れる事は多分不可能な位古い本ですが... 図書館等にはあるでしょう。それと、英語の原本やそのコンサイス版(英文)はアメリカの本屋ならまだ売ってると思われます。少なくとも、2005年までは、Barnes & Nobleでも普通に売ってました。 タイタニックの話はたまたま子供の頃から聞かされてきました。救命ボートの数が乗客の数より少なかったとか、客船は二重船底にすべきだったとか...しかしあのジェームズキャメロンの映画、あれ程ドキュメンタリーチックというか、日本の人にタイタニックがどういう風に沈んだのかをまざまざとリアルに紹介した映像はなかったかと思います。映画は、深海が「得意」なキャメロンなくして出来なかったですが、もちろん、沈没されたタイタニックが発見されてなければあの深海の映像を映すのは絶対に不可能だったでしょう。 タイタニックは、本当に話題の豪華客船で、有名人が沢山乗っていたし生存者もいただけに、沈没も大きな関心を持って捕らえられ、沈没後は誰が何をしたのか、実際には何が起こってどう沈んだのか、もう非常に大きく広く長い論争があったようです。当時のデータは緯度等も正確な測距出来ない等で正確ではないですし目撃者も何人もいますが食い違いもあったりして、邪馬台国の「九州説」「近畿説」ではないですが証拠がないだけに色々な推理が飛び交っていたようです。著者がそういった論を丁寧に紹介してくれて自説を展開しているので、上の様な想像が、アメリカ人でない私も出来てしまいます。 また、鉄を食べる細菌だの、甲板の板を食べつくすバクテリアだの、海流だの、深海で生物や海流等が何をするのか、全く想像もしたことがない色々な事が書いてあります。これも興味深い内容です。 著者のロバート(ボブ)=バラードはアメリカではちょっとした有名人ですがタイタニックや紀元400年くらいの地中海の交易船、戦艦ビスマルクやケネディ元大統領が第二次世界大戦従軍時に乗っていたボート等、多くの沈没船を発見してきた海洋考古学者です。「真摯なトレジャーハンター」という感じの人だと思います。ヒラリー卿がエベレストに登った時の様な、主張も垣間見えます。地上では、エベレストも北極も既に未踏の地ではなくなっており本当の意味での冒険するなら宇宙か深海に目を向けなければならない、と主張しています。海洋考古学者と自称していますが、さすがエンターテイメントの国アメリカ、考古学もショーマンシップに満ち溢れていますが、本質的にはこの主張通り、「冒険家」なのだと感じます。 本著は、その「冒険家」が発見したタイタニックの発見へのドキュメンタリーでありタイタニックの記録であり偉大な海洋考古学上の論文と言えます。映画「タイタニック」を見て恋愛ストーリーには涙したけどタイタニックそのものにも興味を持った方、必読です。
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