1,800円以上の注文で送料無料

芥川龍之介全集(3) の商品レビュー

4.3

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/08/06

ま、今更ですが、10代のころ誰でも読む作家でしょうが、何十年も経ってもこの人は私は夢野久作や日夏耿之介や、石川淳と同じくらいはずせない(意味不明)。私は、狂気というのが人間誰しも持っていてそれが強い人が好きなのです。誤解を恐れず言えば、それはある意味極限まで神経を使った証でもある...

ま、今更ですが、10代のころ誰でも読む作家でしょうが、何十年も経ってもこの人は私は夢野久作や日夏耿之介や、石川淳と同じくらいはずせない(意味不明)。私は、狂気というのが人間誰しも持っていてそれが強い人が好きなのです。誤解を恐れず言えば、それはある意味極限まで神経を使った証でもあるから。  芥川さんは、本当に素晴らしい作家です。 最近の(と一緒くたにするのは失礼なのは承知して)作家の文体は、あまりに文学的ではないと思うのです。やはり、漫画でもなんでもない小説の醍醐味というのは、個人個人のいろんな感性からも作られながら読めるということでしょうか。ただ一輪の花も、風も、それをさりげなく、しかししっかりと書き記せる人はやっぱり作家です。  

Posted byブクログ

2012/01/23

蜜柑だけ読みました。 他のは読みにくくて…(^^;; オススメしてもらえたら読みたいな! 蜜柑は素敵な話だった!! 芥川さんもどんどん読みたい。

Posted byブクログ

2011/11/05

「素戔嗚尊」を収録。 高天原という集落があった。あるとき、天の安河の河原には大勢の若者たちが集まり、弓矢の技量や、河を飛び越えること、岩を持ち上げる力を競い、戯れていた。 しかし、そのいずれもに抜きんでて勝れていたのは、ある容貌の醜い若者だった。 彼と大岩を持ち上げることを競っ...

「素戔嗚尊」を収録。 高天原という集落があった。あるとき、天の安河の河原には大勢の若者たちが集まり、弓矢の技量や、河を飛び越えること、岩を持ち上げる力を競い、戯れていた。 しかし、そのいずれもに抜きんでて勝れていたのは、ある容貌の醜い若者だった。 彼と大岩を持ち上げることを競った若者が一人、岩の下敷きになって死んだ。 そのことがあってから、孤独だった彼の周囲は変わり始める。ある者は非凡な腕力に嫉妬し、ある者は盲目的に崇拝し、ある者は彼の野生と単純な性格を嘲笑した。 彼の名は素戔鳴。数年前に母を失って以来、自然の中にたたずむとき、風が語りかける。 「素戔嗚よ。お前は何を探しているのだ。お前の探しているものは、この山の上にもなければ、あの部落の中にもないではないか。おれと一しょに来い。おれと一しょに来い。お前は何をためらっているのだ。素戔嗚よ。」 素戔鳴を高天原に繋ぎとめていたのは、恋だった。美しい娘への恋心を、素朴で、醜い容貌の彼が伝えられるはずがなかった。 だが、彼を尊敬する若者の一人が、仲立ちを申し出る。「その勾玉をあの娘に渡して、あなたの思召しを伝えるのです。」躊躇しながらも、母の形見を託す素戔嗚。 返事のあることを楽しみにしていた彼を待っていたのは、裏切りだった。勾玉は他のものに交換され、片想いも密かに人々の噂になっていたのだ。 やりきれない思いを爆発させる素戔鳴。高天原を騒乱させた報いとして、鬚を抜かれ、爪を剥がれ、放逐される。

Posted byブクログ

2011/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

蜜柑を所蔵。 列車の窓をあけ、弟に蜜柑を投げる。 そこまでの筆の運びが文学といえる香りがある。

Posted byブクログ

2011/09/13

「三四郎」、「青年」の大正版といった趣の「路上」。大正時代なのでカッフエに女給がいる。続編が書かれなかったのが残念。心に残ったもの。「蜜柑」「沼地」「路上」「魔術」「女」「黒衣聖母」「南京の基督」

Posted byブクログ

2011/06/27

正確には収録されている素戔嗚尊、老いたる素盞嗚尊のみ読了。 古事記の話を内容を古代日本に置き換えた短編であり、記紀では神であるスサノオの人間的な苦悩が描かれていて面白い

Posted byブクログ

2011/05/11

きりしとほろ上人伝が掲載されている。黄金伝説 天草伊曽保物語 影響 本でなくて良い場合は青空文庫データもある

Posted byブクログ

2010/02/16

「蜜柑」 主人公の男性(作者を思わせる)が汽車でたまたま一緒になった少女。 薄汚れた毛糸のマフラーをした不潔な感じの、不細工な子・・・その、これでもか、というくらいの嫌な印象をつづっていたのだけれども、 大どんでん返しともいうべき、見事に爽やかな終わり方・・・ めまいを覚え...

「蜜柑」 主人公の男性(作者を思わせる)が汽車でたまたま一緒になった少女。 薄汚れた毛糸のマフラーをした不潔な感じの、不細工な子・・・その、これでもか、というくらいの嫌な印象をつづっていたのだけれども、 大どんでん返しともいうべき、見事に爽やかな終わり方・・・ めまいを覚えました(笑) 「蜜柑」の芥川はいい人です。

Posted byブクログ

2009/11/07

きりしとほろ上人伝、蜜柑、沼地、竜、疑惑、路上、じゅりあの・吉助、妖婆、魔術、葱、鼠小僧次郎吉、舞踏会、尾生の信、秋、黒衣聖母、或敵打の話、女、素戔男尊、老いたる素戔男尊、南京の基督収録。 「疑惑」が特に面白かった! 全部面白いのですが。好きです、芥川。

Posted byブクログ

2009/10/04

 この中に入っている蜜柑がオススメ。  蜜柑は、もうすげぇ好きです。図書館とかに行くとあると思うので、ぜひぜひ。  短編なので本気で短いけど、面白いです

Posted byブクログ