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二つの祖国(上) の商品レビュー

4.4

47件のお客様レビュー

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第2次世界大戦中の日…

第2次世界大戦中の日系アメリカ人の葛藤を描いた本。私もアメリカに住んでいたことがあるので、なんだかとても身近に感じ、当時の日系アメリカ人のつらさに泣けた。

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第二次世界大戦の悲劇…

第二次世界大戦の悲劇は日本国内の事ばかりを学んできました。日系の方達のおかれた状況を初めて知りました。

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第二次大戦が始まり日…

第二次大戦が始まり日系2世の人達に過酷な運命が待っていた。この辺の所は教科書では学んでいなかった。作品で初めて知った

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アメリカに済む日系2…

アメリカに済む日系2世の青年が太平洋戦争に巻き込まれ、はじめはアメリカ軍の捕虜にされ、やがてはアメリカ側の兵士となり日本の兵士と戦わねばならなくなってしまうという、とても辛く悲しい物語です。

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2024/08/17

山崎豊子の戦争3部作(不毛地帯、二つの祖国、大地の子)の中で、ずっと本棚にしまってままだったのが本作。ずしりと重いテーマなのはわかっていたので、こちらも覚悟して、パワーのある時かつ時間のある時にと思っていたら、なかなか読めずにここまできてしまいました。 今年は8月の終戦記念日に...

山崎豊子の戦争3部作(不毛地帯、二つの祖国、大地の子)の中で、ずっと本棚にしまってままだったのが本作。ずしりと重いテーマなのはわかっていたので、こちらも覚悟して、パワーのある時かつ時間のある時にと思っていたら、なかなか読めずにここまできてしまいました。 今年は8月の終戦記念日に合わせ、読むぞ!と気合いをいれたのと、直前に読んだ「約束の海」の影響も。約束の海にて、本来描きたかったと言われる主人公の父である太平洋戦争で捕虜第一号となってしまった方が、二つの祖国(上巻)冒頭に登場されます。もひとつ、不毛地帯の主人公、壹岐正のモデルと言われている方も実名で(中巻)に登場します。繋がっているんですねぇ。 さて、中身は、もういうまでもなく、山崎豊子がライフワークとされた戦争ど真ん中の作品。日系二世のお話ですが、上巻では、日系二世が強制収容所に入れらる不条理な世界と、主人公天羽賢治がその能力を買われて、語学兵養成の教官として任務を果たしながらも苦悩するところまでが描かれます。 もと新聞記者ということもありますが、その取材力と筆力は他の作家さんを寄せ付けないものがあります。登場人物の心情を丁寧に描いてくれるし、使う言葉の選び方も的確だし、しかも、文体もストレスなく読めるし、私は本当に好きな作家さんです。 さて、中巻へ。

Posted byブクログ

2023/05/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学入試の赤本に問題の関連本として載ってた作品。 上下に分かれてる版を読んだんだけど、上下がセットになってる本しか登録できなくて、上だけ読み終わったからここに感想書く。 色んな立場の人が出てくるけど、それぞれの背景があってみんな自分の信念を貫いて生きてるから誰も悪いと言えなくてそこが読んでてすごく辛い。特に帰米二世は日本にもアメリカにも居場所がなくて、アメリカ国籍であっても見た目が日本人だからバカにされ、日本に行ってもスパイだと疑われて苦しかっただろうなって。主人公賢治と弟の忠が戦場で出会ってしまい、賢治が間違えて忠を撃ってしまうシーンが悲しい。

Posted byブクログ

2019/04/21

最近テレビドラマ化されていたポスターを見て再読、ドラマ化もこういう契機にはなりますよね。 ともかく、★評価は読了後ですが、長い、正直申しまして。色んな事を書き込みたい気持ちは良く分かりますが、それが正しい選択か否かはまた別の話、という感を受けますな。 題材は重いものだし、考えさせ...

最近テレビドラマ化されていたポスターを見て再読、ドラマ化もこういう契機にはなりますよね。 ともかく、★評価は読了後ですが、長い、正直申しまして。色んな事を書き込みたい気持ちは良く分かりますが、それが正しい選択か否かはまた別の話、という感を受けますな。 題材は重いものだし、考えさせるものなんですが、若干主張が濃すぎるかもしれませんね、現在の当方の置かれている読書環境からは。 色んなことを考えさせてはくれます、確かに。

Posted byブクログ

2019/03/21

1巻目なので、物語に対しての詳しい感想は書かないが、濃厚な物語に圧倒される。 第二次世界大戦の当時、日系人が強制収用されていたことは知っていたが、詳しいことはわかっていなかった。アメリカ国籍を持つ二世が、いったい、なぜ、差別され、排除されなければならなかったのか。その不公平に対し...

1巻目なので、物語に対しての詳しい感想は書かないが、濃厚な物語に圧倒される。 第二次世界大戦の当時、日系人が強制収用されていたことは知っていたが、詳しいことはわかっていなかった。アメリカ国籍を持つ二世が、いったい、なぜ、差別され、排除されなければならなかったのか。その不公平に対しての不条理、理解できなさを、どこにぶつければ良いのか、一世も二世たちも憤懣やるかたなかったことと思う。 自ら志願してアメリカ兵として戦場に赴くことも、そのアメリカ人としての証明と自身のアイデンティティを求めてのことだったのだろう。

Posted byブクログ

2019/01/04

いきなり砂埃を浴びせられるようなすごい描写。父と兄、弟のきしむ関係の音が聞こえるようだ。ラストの勇にとにかく涙。442部隊が観たくなる。

Posted byブクログ

2018/09/15

私の時代で記憶がある限りでは、日系アメリカ人のアメリカでの迫害について、収容所の中で何が行われていたのか、まさか同じアメリカ人でも日系人というだけでこのような迫害を受けていたとは歴史の授業の中で習わなかった。日本史では、いつだって日本側で起こった歴史のみにフォーカスしていてこうい...

私の時代で記憶がある限りでは、日系アメリカ人のアメリカでの迫害について、収容所の中で何が行われていたのか、まさか同じアメリカ人でも日系人というだけでこのような迫害を受けていたとは歴史の授業の中で習わなかった。日本史では、いつだって日本側で起こった歴史のみにフォーカスしていてこういったアメリカ側の日本人についてはいつも置き去りにされているように感じていた。 今、上巻で始まってどんどん彼らの中で何が行われていたのか、日系の中の右翼左翼、一世や二世、そして日本で教育されたものとアメリカで教育された者の考え方の違いから彼らの中でも論争や暴動などが行われてきたことなどが読み進めることで明るみになってきたところ。 ナショナリズム、ナショナリティとは何か。今の日本がこれからの未来でかかわっていく問題。アメリカのような多人種国家になっていく中で、肌の色、宗教、人種の違いはあれど、その国で生まれ育っていくというのはその国のナショナリズムを持つことである。人種の違いなどで色眼鏡で見る時代はもう終わり。

Posted byブクログ