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アーサー王の死中世文学集 の商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

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2015/08/31

「アーサー王伝説」を初めて物語としてまとめたものがこれですが、抜粋したところが抜粋したところだからかアーサー王が主役というより、中盤からランスロット主役です。解説にもありましたがアーサー王は序盤では主役として描かるけど、いざ王になって円卓の騎士団が成立すると背景の人物として描かれ...

「アーサー王伝説」を初めて物語としてまとめたものがこれですが、抜粋したところが抜粋したところだからかアーサー王が主役というより、中盤からランスロット主役です。解説にもありましたがアーサー王は序盤では主役として描かるけど、いざ王になって円卓の騎士団が成立すると背景の人物として描かれてます。後半ランスロットばっかりでちょっとアーサー王が好きな傾向がある自分は「んー?」と感じました。 でもランスロットの話はやっぱり面白かったです。 「アーサー王の死」とあるからアーサー王の勇姿が見れると期待してる方より、ランスロットが好きな方にこの本はオススメです。

Posted byブクログ

2014/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『アーサー王の誕生と即位』 『ローマ皇帝ルーシヤスを征服』 『ラーンスロット卿とガラハッド卿』 『ラーンスロット卿の狂気』 『ラーンスロット卿と王妃』 『グウィネヴィア王妃とラーンスロット卿』 『最後の戦い』 『アーサー王の死』

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2014/04/27

 今日アーサー王伝説といえば、このマロリー編の『アーサー王の死』を下敷きとしたものがほとんどです。15世紀テューダー朝英国で成立したもので、それまでにあちこちの伝説・伝承から派生した物語を集大成したような作品です。  とはいえ何というか…理想化された中世騎士道の精華としてのアーサ...

 今日アーサー王伝説といえば、このマロリー編の『アーサー王の死』を下敷きとしたものがほとんどです。15世紀テューダー朝英国で成立したもので、それまでにあちこちの伝説・伝承から派生した物語を集大成したような作品です。  とはいえ何というか…理想化された中世騎士道の精華としてのアーサー王と円卓の騎士の物語なので、元々個々の伝説にあったケルト的な土着性ですとかある種のわけわからなさのようなものが失われているとも言え、善し悪しです。しかし定番中の定番ではあるので、一読しておいて損はありません。

Posted byブクログ

2013/07/08

昔読んだ児童書より収録話数が多いためか、予備知識がついたためか、読みやすく感じました。 現代の常識と倫理を頭において読んでしまうと混乱しますが、当時は常識はそうなんだろう、と思って読むと面白いです。

Posted byブクログ

2013/02/17

イギリスの伝説的な人物、アーサー王の物語。 王国誕生から、その崩壊までを描く歴史叙事詩。 1485年にイギリス初の印刷業者によって出版され、今に至るまで長く読み継がれている。 円卓の騎士、聖剣エクスカリバーなど、物語を象徴するキーワードは有名である。 前半はアーサー王の誕生と...

イギリスの伝説的な人物、アーサー王の物語。 王国誕生から、その崩壊までを描く歴史叙事詩。 1485年にイギリス初の印刷業者によって出版され、今に至るまで長く読み継がれている。 円卓の騎士、聖剣エクスカリバーなど、物語を象徴するキーワードは有名である。 前半はアーサー王の誕生と王国の建設までが描かれ、アーサー王が如何に猛々しき武人であったかを語る。 ところが、中盤あたりから、アーサー王も聖人君主とはいえなくなってくる。 近親相姦、妻と家臣への猜疑心など、アーサー王の行動が、王国の未来に暗い影を落とし、それがやがて崩壊への危機につながる。 原作者の、サー・トーマス・マロリーは、現代(1485年当時)は性風俗が乱れていると本書の中で嘆いており、アーサー王の時代は恋愛にいて、禁欲的だったとしているが、現代から見ても奔放に映る。 それというのも、有名な騎士ラーンスロットの物語がそれを象徴している。 欧州全土にその名を轟かせた武人ラーンスロットは、アーサー王の妻と密会を重ねる。 しかも物語の途中何度か数名の女性と同衾するシーンが描かれているが、王妃のために独身を貫いているという呈で描かれている。 この当時のフランス(原作はフランス語)・イギリスあたりの恋愛観がイマイチぴんとこない。 ともあれ、王妃をめぐる問題でアーサー王とラーンスロットは対立し、全王国を巻き込む一大合戦へとつながっていくのだから、アーサー王妃も罪作りな女性だ。 アーサー王の時代、常に戦争があったようで、終盤は人心が王から離れていく。 東洋的な描き方であれば、アーサーは殷の紂王や秦の始皇帝のような描かれ方をしてもいいはずなのだが、ここが文化の違いなのかもしれない。 他国の王から袋だたきにあったり、家臣の大反乱に巻き込まれたりと、女性をめぐる王国の混乱は、理想の君主を描く物語としては、ふさわしくないような感じもするのだが。。。 この物語が、後世のファンタジー物語に影響を与えたであろうことは、想像に難くない。 どうでもいいことなのだが、この物語のもう一人の主人公、ラーンスロットは、同時代に支那の明で成立した「三国志演義」でいえば、呂布です。 貂蝉をめぐって董卓と対立するあたりと、符合するものを感じました。

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2012/07/10

[主な内容] タイトルは「アーサー王の死」となっていますが、アーサー王が 生まれる前から死ぬまでの物語となってます。 アーサー王が主人公ですが、途中からサー・ランスロットの方が アーサー王より活躍したり、アーサー王より人気だったりします。 ランスロットさん、「完璧な騎士」などと呼...

[主な内容] タイトルは「アーサー王の死」となっていますが、アーサー王が 生まれる前から死ぬまでの物語となってます。 アーサー王が主人公ですが、途中からサー・ランスロットの方が アーサー王より活躍したり、アーサー王より人気だったりします。 ランスロットさん、「完璧な騎士」などと呼ばれながら、主君の 王妃を寝取ったり、円卓の騎士の半数を味方につけアーサー王と 戦ったり大暴れです。 [おすすめの理由] こんな時代だからこそ「騎士道の精神」を忘れずに生きて行きましょう。

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2011/12/13

授業でアーサー王物語扱った時読んだ本。 理解するには十分だったけど、もうちょっといろいろな場面も扱ってたらもっと良かったな。

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2011/12/03

面白かった。やっぱりあらすじじゃなく、物語として読むと生き生きとしてくるね。でもそれも『ロマンス』で概要を知ってたからこそなので、良い順番で読んだと思う。(あらすじでは端折り過ぎて身も蓋もないというか、なんだそれ、みたいに思ってたところが、台詞を全部通して読むと、なるほどそういう...

面白かった。やっぱりあらすじじゃなく、物語として読むと生き生きとしてくるね。でもそれも『ロマンス』で概要を知ってたからこそなので、良い順番で読んだと思う。(あらすじでは端折り過ぎて身も蓋もないというか、なんだそれ、みたいに思ってたところが、台詞を全部通して読むと、なるほどそういう気持ちだったのね、とわかる感じ) しかしアーサー王の脇役っぷりと言ったらないな。ランスロットが主役じゃないか。 アーサー王から王妃に対しての感情がどんなものかもいまいちわからん。それこそアーサー王実は女でした説じゃないと腑に落ちないくらい、ランスロット&王妃を放任し過ぎというか、王と王妃の睦まじさが描かれてなさすぎて、謎。こっちはこっちでちゃんと睦まじかったのか、それとも形式的な感じだったのか、これを読んだ限りではいまいち判断がつかん。 もっとアーサー王視点の本が読みたい。これは『落日の剣-真実のアーサー王の物語-』を読むのがよさそう? あと、Fateやった時に持ったストーリーのイメージといまいち噛み合わないあたりがもやもや。解説読むに、「ブリテン列王史」が土台なのかなあって気がしたので(ランスロも円卓も恋愛もないそうなので)これも読んでみよう。

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2009/10/04

アーサー王伝説に興味をもった人(大人)が、最初に見つける可能性がきわめて高いのがこの本だろう。 しかし初心者にはこの本は薦めない。というのもこの本はマロリーの抄訳なのだ。収録されているのは全体の1/3程度なので、他書籍などで全体の物語がわかっている人はいいが、予備知識がない人には...

アーサー王伝説に興味をもった人(大人)が、最初に見つける可能性がきわめて高いのがこの本だろう。 しかし初心者にはこの本は薦めない。というのもこの本はマロリーの抄訳なのだ。収録されているのは全体の1/3程度なので、他書籍などで全体の物語がわかっている人はいいが、予備知識がない人にはきびしいだろう。 たとえ抄訳でも、最後の怒涛の展開には大泣きなのだが、せっかくならやはり全体の物語を知った上で読んで欲しい。厨川氏の訳文は簡潔で読みやすく、きもちがいい。厨川氏のマロリー全訳をぜひ読んでみたかった。初心者にはグリーンやラニアなど児童書の再話か、井村君江「アーサー王ロマンス」を薦める。

Posted byブクログ

2009/10/04

トーマス・マロリー版 アーサー王伝説。アーサー王伝説は、これが最高では? 英文も美しいです。二度と読みたくありませんが…。中世英語嫌い。 OEDはもっと嫌い。

Posted byブクログ