満州中央銀行始末記 の商品レビュー
筆者は終戦当時に満州中央銀行(発券銀行)の発券課長だった人物。満州中央銀行は本店を新京(現在の長春)に置き、当時の満州全域に支店をおいていた。終戦後、満州にはソ連軍が進駐し、最終的には中国国民党政府に対して銀行資産・業務を引き継いで同行の歴史が終わるまでを書いている。全国の各支店...
筆者は終戦当時に満州中央銀行(発券銀行)の発券課長だった人物。満州中央銀行は本店を新京(現在の長春)に置き、当時の満州全域に支店をおいていた。終戦後、満州にはソ連軍が進駐し、最終的には中国国民党政府に対して銀行資産・業務を引き継いで同行の歴史が終わるまでを書いている。全国の各支店の撤収の苦労についても詳述。同行の設立にいたる背景、旧満州の金融政策、戦後に日本に引き揚げてきた行員のその後の人生も紹介している。発刊は昭和61年。今後もずっと本棚に残しておきたい大切な一冊。
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