隋唐の興亡・宋とその周辺(4) の商品レビュー

陳舜臣【著】

2017/07/14

「中国の歴史(四)」陳舜臣著、平凡社、1986.06.15
611p ¥980 C0322 (2017.03.31読了)(1998.08.19購入)

【目次】
◆隋唐の興亡
幸運を信じた男
瓦解の日々
長安への道
迷楼記
群雄図
太宗李世民
貞観の実像
家庭の事情
余震
脂粉消ゆ
花におう長安
散り行く花
◆宋とその周辺
遣唐使始末
党争と廃仏
兵乱と民乱
天下大乱
唐滅ぶ
五代瞥見
詞の華
宋の創業
澶渕の盟をめぐって
新法の波紋
文人の系譜
民怨のはて
万水千山
かいせつ
年表　547年～1122年
索引

●中国的(575頁)
いまわれわれが中国的と認識するものは、唐のつぎの宋につくられたようにおもえる。その意味で、宋はきわめて重要な時代である。
中国の芸能の水源は宋にあるといわれてきた。
唐代は『長恨歌』の世界であり、宋代は『水滸伝』の世界といえる。一方は登場人物が雲の上の人であり、一方は下級官吏、兵隊、庶民である。

☆関連図書(既読)
「中国の歴史(一)」陳舜臣著、平凡社、1986.04.25
「中国の歴史(二)」陳舜臣著、平凡社、1986.04.25
「中国の歴史(三)」陳舜臣著、平凡社、1986.05.15
(2017年7月14日・記)
（「BOOK」データベースより）
唐代の玄宗期は絢爛たる王侯貴族の文化を世界に誇った、中国史上の黄金時代であった。唐、崩壊後は宋の太祖が再び全土を統一し、下級官吏、兵士、庶民のエネルギーが溢れ、それが〈中国的なもの〉をつくる原動力となった。