1,800円以上の注文で送料無料

ワールドカップの回想 の商品レビュー

0

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/03/31

五輪と並ぶ世界最大のスポーツイベントとなったサッカーのワールドカップ。その創始者による回顧録。  まだサッカーがメジャースポーツとなる前に、いちから世界大会を築き上げる過程はとても興味深い。何よりも、リメ氏が五輪の「アマチュアリズム」理念に対しては懐疑的で、当初からプロ・アマチ...

五輪と並ぶ世界最大のスポーツイベントとなったサッカーのワールドカップ。その創始者による回顧録。  まだサッカーがメジャースポーツとなる前に、いちから世界大会を築き上げる過程はとても興味深い。何よりも、リメ氏が五輪の「アマチュアリズム」理念に対しては懐疑的で、当初からプロ・アマチュアの区別をしなかったことは先見の明ともいえる。  五輪が、商業化が容認されたロサンゼルス大会以前は、財政的に苦しいイベントであったのに対し、ワールドカップは創設以来「ペイすること」を重視している点は、壮大な夢とともに現実的な視点をもって運営されてきたことがわかる。  リメ氏の回想記は、ただし、美しい記憶だけが残されている。第2次世界大戦をはじめとした、国際情勢、政治動向の影響を大きく受けてきた事実、「儲かるイベント」であるが故に商業的な利権が優先されたことも多くあったであろうが、こうした問題点については触れられていない。

Posted byブクログ