商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2025/07/18 |
| JAN | 9784087447941 |
- 書籍
- 文庫
太陽の子
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太陽の子
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商品レビュー
4.6
8件のお客様レビュー
全く知らない世界を400ページにわたって丁寧に描かれていた。およそ50年前のコンゴで何があって、何がなかったのか。現地に在住していたシスターの佐野さんや取材に同行していた田邊さんなど、そこに暮らす日本人2人の包容力を強く感じさせられもした。 「一人でも二人でもいい、彼らが将来親...
全く知らない世界を400ページにわたって丁寧に描かれていた。およそ50年前のコンゴで何があって、何がなかったのか。現地に在住していたシスターの佐野さんや取材に同行していた田邊さんなど、そこに暮らす日本人2人の包容力を強く感じさせられもした。 「一人でも二人でもいい、彼らが将来親子の絆を取り戻せるような、そんな記事を書いてほしい。父親に会いたいという願いは、人間ならば誰もが持っている普遍的な愛なのですから」 こう佐野さんは三浦さんに話していて、なぜ記事を書いて世の中に発信するのかという問いに対する大切な答えを言われているような気がした。 日本国内でのタクシーの移動で、県境を越えると人も物も風景もすべて違って見えるとタクシードライバーが語る話が印象に残った。国境や県境など線そのものは見えないのに、その場所に押し込められて、周りと分断される。それが新しく知ることの妨げにもなっているんだろうなと思う。今回の本のような国際問題に限らず、身近なところにも見えない分断がたくさんあるんだよなとふと考えてしまう。 それにしてもBBC規模の会社による発信の影響も凄まじいものがあるな。何をどう信じるべきなのかということも時折考えなければいけない。
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とりわけアフリカには疎い自覚があるけど、関心を持っていなければ見えてこない、かの地と日本との関係。嬰児殺しっていうショッキングなニュースから語り起こされる本書は、現地に資本を求める企業の思惑や、そこで形成された人間関係、事業の撤退と残された人の想いにまで繋がっていく。衝撃的。
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30~40年も前の出来事の残された糸をたぐりながら、爆撃や政変をかいくぐり、Twitterやメール、英語仏語を駆使して、希望を持ち続けて世の中の不条理と戦う。まるで冒険物語のようだった。 決して一足飛びに都合よく解決する問題ではなかったが、作者と、登場する2人の日本人たち、そし...
30~40年も前の出来事の残された糸をたぐりながら、爆撃や政変をかいくぐり、Twitterやメール、英語仏語を駆使して、希望を持ち続けて世の中の不条理と戦う。まるで冒険物語のようだった。 決して一足飛びに都合よく解決する問題ではなかったが、作者と、登場する2人の日本人たち、そして実際の日本人遺児たちの希望を持ち続ける明るさに作品全体が照らされて、自分もなにか世界に希望を抱くことができるような爽やかな読後感だった。 一方で、読むのに体力のいる一冊だった(頑張った)。 アフリカの地理、歴史、政治・経済についての丁寧な解説にかなりページが割かれていたので、興味深い反面、読み進めるのにかなり重量感があり、時間がかかってしまった。
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