商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 山川出版社 |
| 発売年月日 | 2025/03/25 |
| JAN | 9784634591479 |
- 書籍
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政治の米・経済の米・文化の米
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政治の米・経済の米・文化の米
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米と政治・経済・文化について論じたユニークな書である。米は日本人の主食ではあるが、ここで書かれていることは、大事なことであるにも関わらず、あまり知られていない。 例えば、「米作りの中の米食えず」では、以下の記述がある。(387p) 「明治後半期から大正期、昭和期を経る中での...
米と政治・経済・文化について論じたユニークな書である。米は日本人の主食ではあるが、ここで書かれていることは、大事なことであるにも関わらず、あまり知られていない。 例えば、「米作りの中の米食えず」では、以下の記述がある。(387p) 「明治後半期から大正期、昭和期を経る中での、この芸北地方の山間地農村の食生活についての情報を集めてみてわかることは、米づくりを中心としていた農家であるにもかかわらず、その米が非常に貴重なものとされて極度に節約され、日常的な食材とはなっていなかったということです。その理由のひとつが、農村で生産される米が、近世の年貢から近代の地租にまでつづく重い国から課せられていた納税品だったからです。明治・大正・昭和の時代になってもあいかわらず耕作者の手元には食べられるほどの米は残らないしくみになっていたからでした。そうした中で農民にとってその残り少ない米こそが唯一の換金価値のある生産物であったというのがもうひとつの理由です。」 この精神は、今も受け継がれているように思う。 令和のコメ騒動と言われる中で、関心が高まっている話題ではあるが、生産と消費がお互いの思いを交換する関係には至っていない点、本書はその架橋になるのではと思う。
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稲作の伝播: 稲作は弥生時代に九州北部から日本列島に伝わり、長い時間をかけて東日本へと広がっていきました。 神話と稲作: 日本書紀には天照大神や素盞嗚尊(すさのおのみこと)が稲作に関わったという記述が見られ、稲作が古代日本の信仰や社会の根幹にあったことを示唆しています。 律令財政...
稲作の伝播: 稲作は弥生時代に九州北部から日本列島に伝わり、長い時間をかけて東日本へと広がっていきました。 神話と稲作: 日本書紀には天照大神や素盞嗚尊(すさのおのみこと)が稲作に関わったという記述が見られ、稲作が古代日本の信仰や社会の根幹にあったことを示唆しています。 律令財政と米: 律令制下の国家財政は米(稲)が中心であり、年貢として徴収された米が政府の運営費や官僚の給与などに充てられていました。 武士と荘園経済: 平安時代中期以降に登場した武士は、荘園や公領からの米の収入を経済的基盤として勢力を拡大し、在地領主としての支配を強めました。 近世農業の技術と経済: 室町時代には水車利用や二毛作が普及し、江戸時代には米の生産量を基準とする石高制が確立され、米が経済の基盤となりましたが、農民の負担は依然として重いものでした。 米の流通と市場: 江戸時代には大坂の堂島に全国的な米市場が形成され、先物取引なども行われるようになり、米の商品としての性格が強まりました。 戦後から現代への変化: 戦後の農地改革や農業技術の進展により米の生産性は向上しましたが、食生活の変化に伴う米の消費減少により、生産調整(減反政策)が行われるようになりました。 注連縄と稲作信仰: 注連縄(しめなわ)は、稲の神様でもある年神様を迎えるための神聖な場所を示す飾りであり、五穀豊穣を祈る日本の稲作信仰と深く結びついています。
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