商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 内外出版社 |
| 発売年月日 | 2025/02/28 |
| JAN | 9784862577139 |
- 書籍
- 書籍
村上菜つみのぶらり二輪散歩
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
村上菜つみのぶらり二輪散歩
¥2,420
在庫あり
商品レビュー
0
1件のお客様レビュー
バイクによる自由と発見: バイクという機動性の高い乗り物だからこそ体験できる、風を感じ、景色をダイレクトに捉え、ふらりと気の向くままに旅をする自由さが強調されています。「柔らかな風をあびながら島一周の道[路]を走ると、不思議な光景に出迎う。」(伊豆大島) 計画された観光地巡りでは...
バイクによる自由と発見: バイクという機動性の高い乗り物だからこそ体験できる、風を感じ、景色をダイレクトに捉え、ふらりと気の向くままに旅をする自由さが強調されています。「柔らかな風をあびながら島一周の道[路]を走ると、不思議な光景に出迎う。」(伊豆大島) 計画された観光地巡りではなく、道中で偶然見つけたものや、地元の人との触れ合いから生まれる発見が旅の醍醐味として描かれています。「旅先でなにかを発見するたびに目を丸くして振り向い[たり]、道に迷ったり、忘れ物をしたり、土地の人と話し込んだり…」 ナビゲーターに頼りすぎず、自らの感覚や判断で進む頼りなさも、旅の予期せぬ面白さや出会いにつながる要素として肯定的に捉えられています。「ハプニングばかりの頼りないナビゲーターかもしれませんが旅を楽しんできてください。」 旅先での出会いと交流: 各地で出会う人々との温かい交流が印象的に描かれています。伊豆大島での「あんこさん」の衣装体験、養老渓谷の足湯で温泉について語ってくれる男性、小田原おでん屋での店主との会話、石垣島でサトウキビをくれるおじいなど、一期一会の出会いが旅の記憶を彩っています。 言葉を交わすだけでなく、土地の文化や生活に触れることを通して、人々の温かさやその土地ならではの魅力を感じ取ろうとする著者の姿勢が伺えます。「あたたかい地元の人々とのふれあい。」(養老渓谷) 五感で味わう旅の情景: 旅先で目にする風景、耳にする音、鼻をくすぐる香り、舌で味わう食、肌で感じる気候など、五感を通して得られる感覚が細やかに描写されています。 伊豆大島の裏砂漠の風の音やスコリアの感触、秩父の山道の木漏れ日、小豆島の潮風とオリーブの香り、石垣島の海の輝きなど、それぞれの土地の個性が鮮やかに伝わってきます。「風はひゅうひゅうと不穏な音をたて、(中略)スコリアの欠片が風に弄[もてあそ]られるのか、耳[朶]を刺激する。」(伊豆大島・裏砂漠) 食を通じた土地との繋がり: 旅先で味わうご当地グルメは、その土地の文化や人々の生活を知るための重要な要素として描かれています。伊豆大島のバウムクーヘン、養老渓谷の蕎麦、小田原おでん、秩父のヌガーグラッセ、石垣島の八重山そばなど、それぞれの料理にまつわるエピソードや著者の個人的な感想が綴られています。「旅の楽しみであり、(中略)楽しめるのも自分らしさなのだ。」(桃パフェとクリスクルについて) 食材の味だけでなく、それを食べる場所の雰囲気や、一緒に食事をする人々との時間も大切な要素として捉えられています。「四季折々の植物に囲まれた心安らかな空間の中で味わう、至福のひととき。」(養老渓谷の蕎麦屋) 日常と非日常の交錯と内面の変化: バイクでの旅は、日常から離れた非日常的な体験でありながら、その中でふと日常を思い返したり、新たな視点を得たりする著者の内面的な動きが描かれています。「非日常感を大島はしばしば与えてくれる。」 旅の経験を通して、過去の記憶が呼び起こされたり、新たな感情が生まれたり、価値観が変化したりする様子が垣間見えます。「旅を終えて自宅に戻り、(中略)お芝居の余韻が蘇るに似たものを感じます。」 バイクに乗る時の開放感と、街に降り立った時の控えめな自分との間で揺れ動く感情も率直に語られています。「ひとたびバイクを降りて街を歩くとなると、なるべく普通の女性らしくありたい。」 音楽、本、映画などとの結びつき: 旅のBGMとして聴く音楽、旅先で読む本、過去に見た映画などが、旅の感情や記憶と深く結びついていることが示唆されています。「バイク旅のBGMには愛車の走行音、風切り音、(中略)そんな音を楽しみながら走る…」 音楽の歌詞やメロディー、本の物語、映画のシーンなどが、旅の風景や自身の心情と共鳴し、より深い感動や思索へと誘う様子が描かれています。 「自分らしさ」と旅の意義: 著者にとって旅は、外部の刺激を受けながらも、最終的には「自分らしさ」を見つめ直し、再認識するための時間となっているようです。「どちらが欠けてもつまらない。そのどちらも旅の楽しみであり、楽しめるのも自分らしさなのだ。」(小さな石に心を震わせることと、だだっ広い景色に感動することについて) 旅を通して得た感動や気づきは、日々の生活に戻ってからも著者を支える糧となっていることが、謝辞の部分からも伺えます。「この本を手に取ってくれた人が、10年後、20年後に…また頁を繰ったとき、初めて開いた頃の自分に戻れる一冊のタイムマシンになってくれたらと願ってやみません。」
Posted by 
