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死して生きる哲学 西田哲学における他者・身体・超越
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死して生きる哲学 西田哲学における他者・身体・超越

喜多源典(著者)

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死して生きる哲学 西田哲学における他者・身体・超越

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内容紹介
販売会社/発売会社 晃洋書房
発売年月日 2025/02/10
JAN 9784771038967

死して生きる哲学

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2025/03/19

1. 論旨の背景 - 西田幾多郎の哲学についての新しい理解を提唱する。 - 従来の研究が見落としている「不可逆」的関係性を重点的に考察。 - 滝沢克己による西田に対する批判を踏まえ、別の視点からの反論を展開。 2. 西田哲学の「不可逆」性 - 西田哲学における絶対者と人間との間...

1. 論旨の背景 - 西田幾多郎の哲学についての新しい理解を提唱する。 - 従来の研究が見落としている「不可逆」的関係性を重点的に考察。 - 滝沢克己による西田に対する批判を踏まえ、別の視点からの反論を展開。 2. 西田哲学の「不可逆」性 - 西田哲学における絶対者と人間との間に「不可逆」的関係が存在することを強調。 - 滝沢は西田がこの「不可逆」を十分に把握していないと批判しているが、著者はその見解に異議を唱える。 - 中期の著作「無の自鎚的限定」や後期の「場所的論理と宗教的世界観」における一貫性を指摘。 3. 西田の思索の出発点 - 西田の思想形成の出発点には、愛する者との死別体験があることが重要。 - この悲哀体験が西田の哲学と宗教に対する動機を形成している。 - 「善の研究」以前の時期から、人生の悲哀が彼の思索に影響を与えていると考えられる。 4. 前期西田の思索的特徴 - 西田の前期の思索では、「他者」や「身体」、さらには「表現」や「超越」といったテーマが十分に扱われていない。 - 「純枠経験」の中に、彼の後の思索が位置づけられるべきであるという従来の理解に対する批判。 5. 中期西田の発展 - 中期の作品「私と汝」において、初めて「他者」の問題が重要視されるようになる。 - 他者との関係は、自己の存在を否定するものであり、その中で自己が新たに形成される過程を示す。 6. 後期西田の哲学 - 後期における「歴史的身体」の概念が、物や他者との関係における表現的な理解を深化させる。 - 「歴史的世界」との相互作用の中で、自己と他者の関係がどのように展開されるかが論じられる。 7. 鈴木亨との関連 - 鈴木亨の「存在者逆接空」の哲学を通じて、西田哲学の批判的継承の可能性を探る。 - 鈴木の哲学は、歴史的過程における弁証法の理解を深化させるものであり、西田の「行為の哲学」に新たな視座を提供する。 8. 結論 - 本書は西田哲学における「不可逆」的関係性を再考し、従来の理解を超えた新たな視点を提起する。 - 西田の哲学が持つ深い意味を探求し、他者との関係性がいかにして自己の形成に寄与するかを明らかにすることを目指す。

Posted by ブクログ