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山岳信仰と修験道
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山岳信仰と修験道

鈴木正崇(著者)

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山岳信仰と修験道

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 春秋社
発売年月日 2025/01/01
JAN 9784393292068

山岳信仰と修験道

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2025/02/10

1. カミとタマの概念 - カミの定義: 日本人にとってのカミは、不可視の霊や魂であるタマと関連しており、自然の中に存在するものとして理解されている。 - カミの体験: 山や巨石、樹木、洞窟などとの出会いによる畏怖と恐れの経験が、カミへの信仰の根源とされる。 2. 邪悪なオニの...

1. カミとタマの概念 - カミの定義: 日本人にとってのカミは、不可視の霊や魂であるタマと関連しており、自然の中に存在するものとして理解されている。 - カミの体験: 山や巨石、樹木、洞窟などとの出会いによる畏怖と恐れの経験が、カミへの信仰の根源とされる。 2. 邪悪なオニの存在 - オニの両義性: 邪悪なオニは見えないモノの一種であり、善と悪の両義性を持つ存在で、日本人にとって身近な存在であった。 3. 山岳信仰の変遷 - 明治以降の変化: 明治以降の150年間は、神仏混淆の解体、女人結界の解除、修験道の消滅と復活など、劇的な変化があった。 - 政府の介入: 国家権力の介入により、神道や修験道は前近代の遅れた習俗と見なされ、解体されることとなった。 4. 修験道の成立と発展 - 修験道の起源: 修験道は吉野の大峯山を中心に鎌倉時代中後期に成立し、各地の山岳信仰に広がった。 - 修験者の役割: 修験者は地域社会に溶け込み、病気直しや祭りなどを行うことで信頼を集めていた。 5. 神仏分離と修験道の衰退 - 神仏分離令の影響: 明治の神仏分離により、修験道は衰退したが、文献資料が蓄積され、研究が進むことで再検討が行われている。 - 「法印様」の存在: 修験道の末裔は現在でも地域社会で重要な役割を果たしており、村の祭祀に関与している。 6. 修験道の現代的意義 - 文化遺産としての修験道: 修験道は日本の文化や伝統の一部として、観光化や文化的な価値が注目されている。 - 国際的な研究の進展: 海外の研究者による修験道への関心が高まっており、文化史的な総合的研究が期待されている。 まとめ 本書は、日本人にとってのカミの意味から始まり、山岳信仰の歴史的変遷とその社会的影響について詳細に論じている。明治以降の神仏分離や修験道の衰退を経て、現代においても修験道は文化遺産として重要な位置を占めていることが強調されている。

Posted by ブクログ