商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 翔泳社 |
発売年月日 | 2024/06/17 |
JAN | 9784798181363 |
- 書籍
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色の物語 黒
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色の物語 黒
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
借りたもの。 サブタイトルにラスコー洞窟壁画の名前が挙がっているだけに、人類史にとっては馴染み深い色。 世界地図には黒にまつわる世界の神様が紹介されているくらいに。 そもそも黒は色なのか、という話も。黒は色味は無く明暗だけではあるが、やはり色と認識されている。 興味深かったのは、...
借りたもの。 サブタイトルにラスコー洞窟壁画の名前が挙がっているだけに、人類史にとっては馴染み深い色。 世界地図には黒にまつわる世界の神様が紹介されているくらいに。 そもそも黒は色なのか、という話も。黒は色味は無く明暗だけではあるが、やはり色と認識されている。 興味深かったのは、宗教改革や産業革命があって、男性の服がシックな黒が主流になっていった事と、前著『色の物語 ピンク』( https://booklog.jp/item/1/4798181161 )で言及されていた、ピンクが社会的に女性性を象徴するようになった事と対の関係でもあった。 そして黒のタイムラインの最新は、限りなく真の黒に近いと言われる、べンタブラック。 …と思ったら、次のページに2019年開発の「Black 3.0」と「もっとも黒い黒」の開発の話ルにラスコー洞窟壁画の名前が挙がっているだけに、人類史にとっては馴染み深い色。 世界地図には黒にまつわる世界の神様が紹介されているくらいに。 そもそも黒は色なのか、という話も。黒は色味は無く明暗だけではあるが、やはり色と認識されている。 興味深かったのは、宗教改革や産業革命があって、男性の服がシックな黒が主流になっていった事と、前著『色の物語 ピンク』( https://booklog.jp/item/1/4798181161 )で言及されていた、ピンクが社会的に女性性を象徴するようになった事と対の関係でもあった。 そして黒のタイムラインの最新は、限りなく真の黒に近いと言われる、べンタブラック。 …と思ったら、次のページに2019年開発の「Black 3.0」と「もっとも黒い黒」の開発の話も掲載。
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このシリーズ、ジワジワ好きになりつつある…。 一つの色を軸に、古今東西のアート作品を鑑賞していく「色の物語」シリーズ。作品の感想をひたすら並べたりと大したレビューは書けていないが、何が観られるのか毎回楽しみにしている。 記念すべき第3回目は「黒」。 自分が黒と聞いてまず思い浮か...
このシリーズ、ジワジワ好きになりつつある…。 一つの色を軸に、古今東西のアート作品を鑑賞していく「色の物語」シリーズ。作品の感想をひたすら並べたりと大したレビューは書けていないが、何が観られるのか毎回楽しみにしている。 記念すべき第3回目は「黒」。 自分が黒と聞いてまず思い浮かべるのは、「無難で目立たない色」のイメージである。 ファッションに困ったらとりあえず黒を着ておけば間違いないし、悪目立ちしない。芸能人の私生活スナップも黒を中心とした暗色を纏っていることが多い。 しかし読後の現在「黒ってあたたかい色なのかも」と、自分の中の固定概念がちょっぴり揺らいでいたりする。 「夜、不幸、死など実体のないものを認識するため」に利用されてきた黒色が、何故自分には「あたたかい」と映ったのか。きっかけとなった作品を振り返っていきたい。同時に、また個人の鑑賞ノートになってしまうことをお許し願いたい…。 《生誕》ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1648年) 「あたたかい黒」の代表作をいきなりここで出すという…。 暗がりの中で蝋燭に照らされた聖母マリアが、幼子イエスを抱いて微笑む画。蝋燭は煌々と灯っており、闇はオレンジがかった黒に、人肌はシルキーに映し出している。暗がりに浮かぶ人影なんて不気味なはずなのに、一切それを感じさせない。検索して観ていただけたら幸いである。 《画家の母の肖像》ジェームズ・ホイッスラー(1871年) 最初に飛び込んできたのは、全体のコントラスト。 グレー地の壁と並行して座る、クラシカルな黒衣の老女。その前方にはネイビーのカーテンがかかっている。著者曰く、彼女の足置きは日本製・ネイビーのカーテンは中国製で、前衛的な雰囲気の部屋とは対極をなしているという。コントラストはここにもあったか。 ドレスもマットな黒なのに、周りの配色にうまく溶け込んでいて、陰湿な雰囲気は皆無だ。 《カーネーション》アンリ・ファンタン・ラトゥール(1877年) グッズで欲しい…というちゃちいコメントはさておき、色とりどりの花が我々を出迎えてくれる本作。印刷の関係か、背景は茶色がかったような黒。美術館だとまた違って見えるのかな。 薄々勘づかれている方もいると思うが、対象物によって黒のキャラクター性は変わってくる。《カーネーション》では、黒は花の「引き立て役」として成立している。かといって「目立たない色」でもないのが評価すべきところ! 《女たちの夢》ロニー・ジャンピジンパ(1991年) アボリジニの点描画だが、観ていてとても心地良い。 美術以外でも言えることかもしれないが、何かを鑑賞する上で重要なのは「何を感じたのか」「自分の体内で、何か巻き起こったか」だと思う。それをなるべく忘れないようにすることも。 モノクロで構成された曲線を追っているうちに、気の巡りが良くなっていく気がした。「人間って直線よりも曲線の中で生きている方がリラックスできるんです」という恩師の言葉が思い出される…。 目立たず、どこからかそっと包み込んでくれる。 こうしてまた一つ、色の概念がアップデートされた。
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何点か実物を見たものがあり、以前から知っているものも何点かあった。 なかなか着眼点が良い様に思った。 腰巻の絵は すみれの花束をつけたベルト・モリゾ 。 エドゥアール・マネの作品。 もりぞう じゃねぇぞ! と山田五郎が言ってたぶらぶら美術・博物館も 終了してからそろそろ1年と...
何点か実物を見たものがあり、以前から知っているものも何点かあった。 なかなか着眼点が良い様に思った。 腰巻の絵は すみれの花束をつけたベルト・モリゾ 。 エドゥアール・マネの作品。 もりぞう じゃねぇぞ! と山田五郎が言ってたぶらぶら美術・博物館も 終了してからそろそろ1年となる。 後継番組がないままだ。 翔泳社ってこんな本も出してるんだ。
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