商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2023/10/01 |
JAN | 9784560093702 |
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きつね
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きつね
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クロアチアの女性作家の私小説風作品。 当初、読み方に戸惑ったが、第一章で日本の私小説に言及されており、そういうものだとするとスラスラ読めた。 作者はクロアチアで名を馳せたが、ユーゴスラビア紛争の折に、クロアチアの暗部を批判し、国賊的な扱いを受け、石もて祖国を追われている。 上...
クロアチアの女性作家の私小説風作品。 当初、読み方に戸惑ったが、第一章で日本の私小説に言及されており、そういうものだとするとスラスラ読めた。 作者はクロアチアで名を馳せたが、ユーゴスラビア紛争の折に、クロアチアの暗部を批判し、国賊的な扱いを受け、石もて祖国を追われている。 上記の背景を持つ者として、作家として如何に物語を生み出すかということを、ロシア・アヴァンギャルド、日露戦争時に日本人と結婚したロシア人女性、有名作家の未亡人、遅れてきた女流作家、クロアチアの地雷除去作業者、イタリアのストーリーテラー養成校ののエピソードを通じて、問いかけ続ける話である。 最終章のエピソードは、今現在、話を生み出すことを志すことを志す一部の人々が置かれている環境が、日本の昨今のなろう小説が生み出される背景と酷似していることに戦慄を覚える。
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