商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 淡交社 |
発売年月日 | 2023/04/12 |
JAN | 9784473041425 |
- 書籍
- 新書
茶の湯と宗教
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茶の湯と宗教
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商品レビュー
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茶禅一味というのが後世に作られた話というのは聞いたことあったが、それだけに留まらないのが本書で大変勉強になった。 栄西の茶将来説も利休時代に言われていた明恵将来説も、禅宗の寺で飲まれていたというのも誤りで、平安時代の密教儀礼に茶は使われていたし、空海や最澄も日本でも茶を飲んでいた...
茶禅一味というのが後世に作られた話というのは聞いたことあったが、それだけに留まらないのが本書で大変勉強になった。 栄西の茶将来説も利休時代に言われていた明恵将来説も、禅宗の寺で飲まれていたというのも誤りで、平安時代の密教儀礼に茶は使われていたし、空海や最澄も日本でも茶を飲んでいた。禅の美術は中国から移入されたもので侘びとは関係なく、冷え枯れるや枯れかじけて寒かれといった言葉は連歌の美意識で日本的なものであること。茶禅一味説は山上宗二の歴史認識によるものであること。奈良時代の香水や風炉釜、平安時代の餅茶、菅原道真も飲んでいた茶、末法の時代に新たに受け入れられた南宋の仏教と前進。点前の基本をつくったのは一服一銭の庶民の茶であり、室町将軍家で成立したとする説が否定されたこと。浄土宗に帰依していた珠光の茶の湯論と古市播磨への一紙についての解釈。キリシタンは茶の湯と親和性があったが点前などへの影響は言われている程にはないこと。利休もそんなに墨跡をかけていないこと。久保長闇堂の名は自分や同時代の周囲の人間はそんなに使っていなかったことなどなど。 終章の「料理を食べ、酒を飲み、道具を楽しみ、そして茶碗飲み、「作意」に満ちた亭主とそれに気づく数人の逆の交流を楽しむのが本来の茶の湯」という言葉に全く同意する。
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