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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2023/03/02 |
JAN | 9784758414388 |
- 書籍
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鯨オーケストラ
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鯨オーケストラ
¥1,870
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商品レビュー
4.1
39件のお客様レビュー
死んだ飼い犬ベニーが体の中にいる、クラリネット奏者のテツオが鯨オーケストラと出会い、新たな音楽を奏でていくまでの物語。 けれど、それに関わるいろいろな人の物語がそこに織り重なって、重奏的なハーモニーを聴いているかのような繊細な物語になっていく。 別の目的で行った美術館で、たま...
死んだ飼い犬ベニーが体の中にいる、クラリネット奏者のテツオが鯨オーケストラと出会い、新たな音楽を奏でていくまでの物語。 けれど、それに関わるいろいろな人の物語がそこに織り重なって、重奏的なハーモニーを聴いているかのような繊細な物語になっていく。 別の目的で行った美術館で、たまたま開催されていたポール.モカシンの深海魚展。 モカシンといえば、あの、モコモコとした靴のことでは? と疑問を抱きながら入った展示室で荘厳なハーモニーのような真っ白の鯨に出会ってしまったり。 人ちがいをされて訪ねた食堂で、たまたま出会った土曜日のハンバーガーの完璧な美味しさに舌鼓を打ちながら、たまたま楽団員募集の貼り紙を見つけたり。 静かにゆっくり、未来に旅をするような物語。 ゆるやかに流れる時間のなか、本を閉じて、ふと上を見上げると、そこには真っ白な鯨がゆったりと泳いで漂っているような気持ちになります。
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当然と云われても仕方ないことだけど、三部作は通して読んだほうがよい。とても綺麗な繋がり方を味わうことが出来た。鯨の骨格がひとつひとつ組まれていって、まるで目の前で完成したさまを目撃したよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」とちゃんとつながって、震えた。落ち着いた雰囲気がずっと流れてるんだけど、確かな物語の歩みがあってぐいぐい引き込まれて心地いい。「過去を取り戻すのではなく、今をつくっていく」、そんな未来を感じさせる結末だった。
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