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震雷の人 文春文庫
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震雷の人 文春文庫

千葉ともこ(著者)

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震雷の人 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2022/06/07
JAN 9784167918934

震雷の人

¥990

商品レビュー

4.9

9件のお客様レビュー

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2024/11/27

面白い。文章もいい。スピード感楽心地よい。ストーリーも半分以上知っているはずが、それでも引き込まれる。 震雷の人とは、文字によって人を動かす人のこと。この本でその筆頭は顔季明だ。顔真卿の甥。そうあの「祭姪文稿」の宛先ではないか。最後の最後を読むまで気づいていなかった。不覚。あの人...

面白い。文章もいい。スピード感楽心地よい。ストーリーも半分以上知っているはずが、それでも引き込まれる。 震雷の人とは、文字によって人を動かす人のこと。この本でその筆頭は顔季明だ。顔真卿の甥。そうあの「祭姪文稿」の宛先ではないか。最後の最後を読むまで気づいていなかった。不覚。あの人の魂を揺さぶる書はこういう場面で、こういう人に対して書かれたものであった。それにしても季明は、作者の想像の人物造形だろう。素晴らしい。でも惜しい。本書の半分で死んでしまうとは。 ただこの本にはあと何人も面白い人物が続くのだ。最後まで一気読み。

Posted by ブクログ

2024/09/09

中国唐代の安史の乱を舞台にした武侠小説。 地方の軍隊長の兄と武芸に秀でた妹、文官を目指す青年、三人の怒涛の物語。運命という濁流に飲み込まれるも流されず、悪い流れに抗い、己が道を見つけ出し進んでいく。 とてつもない面白さ。采春(妹)のカッコ良さに痺れる!

Posted by ブクログ

2024/03/31

舞台は中国唐の時代、政治の中心は楊貴妃の一族が台頭するなか、節度使の安禄山の勢力が対立し叛乱を起こす、世に言う【安史の乱】が物語の背景にある。 ・安禄山は平家物語の冒頭にも遠い国で叛乱を起こした人の一人として挙げられている。 ・安史の乱は安禄山とその部下の史思明が起こした叛乱と...

舞台は中国唐の時代、政治の中心は楊貴妃の一族が台頭するなか、節度使の安禄山の勢力が対立し叛乱を起こす、世に言う【安史の乱】が物語の背景にある。 ・安禄山は平家物語の冒頭にも遠い国で叛乱を起こした人の一人として挙げられている。 ・安史の乱は安禄山とその部下の史思明が起こした叛乱とされている。 その程度の知識しかありませんが本書を手にしました。 物語の主人公達は【安史の乱】の中心にいた人達ではなく【安史の乱】の影響を受ける地方の人々の話です。 主人公の張永は平原の武官、妹の張采春は危なっかしいけど そこそこの武術の達人、張采春の許嫁の顔季明は名家の御坊ちゃまではあるが芯があり文官を目指す好青年! この3人が安史の乱に巻き込まれ時代に翻弄されていく・・・ 本作を読むきっかけは、書店で同作家の【戴天】を手に取り、戴天の前に本作を書き上げている事から読もうと思いました。 武術の達人が出てくる歴史小説は面白いと思いました!!! それと、三国志や水滸伝以外の歴史を埋めていきたいと改めて思いました!! 本作の注目部分は安史の乱に対して市井の人々が何と思っているか、地方の人々が何と思っているか?官僚達の思いと地方公務員の思いと市井に生きる人々の思いの差が注目の部分です。 今後、政治に携わろうとする人達には読んでほしいと思いました。 それと、安史の乱でとんでもなく人が死んでいる事に驚きました!!!

Posted by ブクログ

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