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プルースト効果の実験と結果 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2022/02/08 |
JAN | 9784167918286 |
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プルースト効果の実験と結果
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プルースト効果の実験と結果
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
カバーの写真とも相まってそう思っているだけかもしれないが、どの話も小さな劇場でやっている荒削りでしかし唯一無二な尖った映画みたいだった。 話の中に翳りのある心理描写がそこそこの数あるのだけど、どれも夏に大きな雲が通過した時のようなさっぱりしたもので読んでいて親近感はあるのにウウ...
カバーの写真とも相まってそう思っているだけかもしれないが、どの話も小さな劇場でやっている荒削りでしかし唯一無二な尖った映画みたいだった。 話の中に翳りのある心理描写がそこそこの数あるのだけど、どれも夏に大きな雲が通過した時のようなさっぱりしたもので読んでいて親近感はあるのにウウウ……とはならなくて読みやすい。 最後に収録された不倫の話なんかは特に「うわ、そういうの苦手なんだよな」と思いつつあまり不快にならなかったのは不思議だった。 どの話も巨大な不穏さがだんだん大きくなっていくけど見事に腐ってどうにもならなくなった部分を「はい、ここでお終いにします」と主人公がすっぱり切っていくので読後感が良い。 完全に余談だが著者のバックボーンを知りたくて色々調べてみようと思ったが結構ありふれた名前過ぎて全く素性が知れなくてそこも魔法みたいでいいなあと思った。いい意味で立つ鳥跡を濁さずという印象だった。 この小説を手放したらきっとこれらのお話の主人公のその後のように「なんだっけあれ。あんまり良くない思い出だったけど確かに大切なものがあったな」くらいにしか思い出せなくなるだろうしそうするのが一番読後体験として美しいと思う。けれどもわたしはまだこの小説の主人公たちのように気丈ではないのでしばらくはウジウジと手放せずにいるだろうと思う。
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本屋さんでぺらぺらめくって たけのこの里と受験のプルースト効果を検証してる青春に惹かれて読みはじめた。 描写の繊細さに心がぎゅっとなった。 くるぱーの話も好きだった。 忘れていた学生時代を心情を顕微鏡で覗き込んだくらいの鮮明さで思い出した。
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これはいい、久しぶりにいい本に巡り合った。チョコを食べたら思い出すはずだからとチョコを食べながら勉強する小川くんとの淡い恋をつづる表題作、イケてる男子グループにいるちょっととっぽいくるぱーの挙動に惹かれる「楽譜が読めない」など、思春期や若い女性を主人公とした短編で、ゆっくり読みた...
これはいい、久しぶりにいい本に巡り合った。チョコを食べたら思い出すはずだからとチョコを食べながら勉強する小川くんとの淡い恋をつづる表題作、イケてる男子グループにいるちょっととっぽいくるぱーの挙動に惹かれる「楽譜が読めない」など、思春期や若い女性を主人公とした短編で、ゆっくり読みたくなる出来で、素晴らしい。なんか賞をとった作品かなと思ったが、作家名でもあまり紹介が見つからないが、別の作品も読んでみたい。
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