肩書のない人生 渡辺京二発言集 2

渡辺京二(著者)

• 販売会社／発売会社: 弦書房
• 発売年月日: 2021/11/25
• JAN: 9784863292376

商品レビュー

2022/09/25

渡辺京二さんのインタビュー形式のエッセイ。 著者は「逝きし世の面影」などの評論を独学で書いた作家。 予備校の講師をしながら、歴史や社会についての著作を表す。 この本は、インタビュー形式で自身の考えをざっくばらんに語っていて大変面白かった。 九十歳を超えると、世の中の世相や流行などがだんだん気にならなくなるものらしい。 長年生きてきた文化人の視点で見ると、世間とは違った世の中に見えるのだろう。 三島由紀夫事件の考察、水俣病の石牟礼道子さんへの思い、長年支援して生きた作家などの回想と共に過去の日記を収録している。

2022/09/16

仕事のお守りという本でこの人の存在を初めて知って、2冊め。この本の終わりのあたりはこの人が40歳くらいの頃の日記が載っていて、すごいペースで本を読んでいるんだよな。夕方起きて夜通し本を読んでみたいな生活だったらしく、仕事は河合塾の講師だから、夕方からで大丈夫だったんだろう。
なんというか、自分がこういう日々を送りたいと思う人の本に吸い寄せられたのだろうか。
京大の女子学生との対談の本では、これすごいこと言ってるなというのがあったが、今回の本はそこまでのものはなく、でもやはりじっくり読むとしっかり人生の先達の言うことで、こういう本は持っていた方が良いんだろうな。

2022/02/18

お名前を拝見すると
手に取らずにはいられない
そんな作家さんの
お一人が
渡辺京二さんです

名作「逝きし世の面影」
には　どれだけお世話になっているのだろう…
折に触れ　手に取り
何度読み返しても新たな発見がある

そんな　渡辺京二さんの
「講演録」が本書です
まさに
ー紡ぎ出される言葉
が静かに　また激しく
読む者の心に
届いてくる