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ジェイコブの部屋
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ジェイコブの部屋

ヴァージニア・ウルフ(著者), 出淵敬子(訳者)

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ジェイコブの部屋

2,750

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文遊社
発売年月日 2021/08/25
JAN 9784892571374

ジェイコブの部屋

¥2,750

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2024/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

構成がとてもインディペンデント系の芸術映画に似ている。すなわち、編集で場面と場面とがつなぎ合わされているかのようで、プロットがたどりにくい。そういった意味では、各場面を描くウルフの文章をまず楽しむべきなのだろう。場面を描く文章も現実を批評する文章も微に入り細を穿っている。それでも、あらすじは存在する。高学歴で高度な文明に触れることができた主人公ジェイコブが第一次大戦で出陣し、夭逝する。このことには、この時代に共通の西洋文明が没落していく予感が表れている。

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2022/02/22

Virginia Woolf(1882-1941) イギリスの女流作家。初期の“Jacobʼs Room”(1922)あたりから伝統小説のプロットや性格概念に対して実験的再検討を試み、”Mrs. Dalloway”(1925)や”To the Lighthouse”(1927)...

Virginia Woolf(1882-1941) イギリスの女流作家。初期の“Jacobʼs Room”(1922)あたりから伝統小説のプロットや性格概念に対して実験的再検討を試み、”Mrs. Dalloway”(1925)や”To the Lighthouse”(1927)などで刻々と移り変わる人物の意識の流れを叙述していく方法を確立 ウルフは外側のリアリズム、すなわち人間の外面的なものをいかに現実らしく書くかを重視した19世紀のリアリズムを否定し、独自の新たなリアリズムを作り出そうとした。 いわゆる実験小説と呼ばれる彼女の三つの作品、『ジェイコブの部屋』『灯台へ』『ダロウェイ夫人』を比較してみると、それぞれの作品における客観的時間の長短は極端に異なっている。 『ジェイコブの部屋』→ジェイコブの幼少期から戦争に出て死ぬまでの20年間 『灯台へ』→10年を挟んだ前後それぞれ1日づつ 『ダロウェイ夫人』→朝起きてからパーティーまでの10数時間人物を外側からでなく、内側から描こうとする。 『灯台へ』においてもウルフはこの方法を採用しているが、実験第一作『ジェイコブの部屋』では多数の人物を登場させ、各場面でそれらの人々の目に映るジェイコブを描いたが、それに比べると、彼女の技法の用い方はその時より効果的になっている。

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2022/02/04

いつもおんなじこと書いてるけど、またおんなじこと書く。身分も家柄も金銭的にも、どこを取っても文句をつけようがない人たちが、満たされない、ああ満たされないという話で、貧乏暇なしの私らからしてみたら、共感する箇所がないんでございます。でもなんでなんだか、なんだかすごいことが書いてあり...

いつもおんなじこと書いてるけど、またおんなじこと書く。身分も家柄も金銭的にも、どこを取っても文句をつけようがない人たちが、満たされない、ああ満たされないという話で、貧乏暇なしの私らからしてみたら、共感する箇所がないんでございます。でもなんでなんだか、なんだかすごいことが書いてありますというオーラが文面から主張してくるんだよな。だから、ほうどれどれ、と思ってはみるものの、全然貧乏な在郷の人間なんぞ寄せ付けない高尚なオーラがまた漂ってきて、こういうのが、マゾでもない限り、読書離れをおこしちゃうんだろうな。

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