商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2021/08/12 |
JAN | 9784065239575 |
- 書籍
- 文庫
台所のおと 新装版
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台所のおと 新装版
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商品レビュー
4.2
13件のお客様レビュー
歳を重ねれば重ねるほど面白く感じられる一冊だと思う。 数年後絶対に読み返そう。 解説に「心の機微にたいする視線の糸が張り巡らされている」とあるが本当にその通りで、幸田文さんは日常の機微を見つけて言語化する能力に長けている。 「食欲」以後特にどんどん面白くなる。 自分一人が褒められ...
歳を重ねれば重ねるほど面白く感じられる一冊だと思う。 数年後絶対に読み返そう。 解説に「心の機微にたいする視線の糸が張り巡らされている」とあるが本当にその通りで、幸田文さんは日常の機微を見つけて言語化する能力に長けている。 「食欲」以後特にどんどん面白くなる。 自分一人が褒められている時の描写が特に素晴らしかった。(「食欲」より)
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短いストーリーの中に、人生の機微や細やかな感情の動き、五感を研ぎ澄ませなくては味わえないような描写がたっぷりと詰っていて、読み終わるたびに余韻が残ります。しゃきっと背筋がのびるような文体も美しい。20代の頃に読みかけたままおいてあったのですが、40代の半ばになって改めて読むことが...
短いストーリーの中に、人生の機微や細やかな感情の動き、五感を研ぎ澄ませなくては味わえないような描写がたっぷりと詰っていて、読み終わるたびに余韻が残ります。しゃきっと背筋がのびるような文体も美しい。20代の頃に読みかけたままおいてあったのですが、40代の半ばになって改めて読むことができてよかったです。たぶん歳を重ねてからのほうが良さがわかります。 映画「PERFECT DAYS」で主人公が幸田文を読んでなかったら忘れたままになってたかもしれません。良い御縁でした。
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【40代の今だからこそ、心に残った本】 この短編集は聞こえるもの、みえるもの、匂いなど、五感を意識されている物語だと思いました。 特に表題作の『台所のおと』は、印象的な作品でした。野菜を炒めるジャージャー、鍋を煮込むときのグツグツなどは耳にしていますが、「誰がの台所仕事の音」...
【40代の今だからこそ、心に残った本】 この短編集は聞こえるもの、みえるもの、匂いなど、五感を意識されている物語だと思いました。 特に表題作の『台所のおと』は、印象的な作品でした。野菜を炒めるジャージャー、鍋を煮込むときのグツグツなどは耳にしていますが、「誰がの台所仕事の音」を意識したことは今までなかったように思います。言われてみれば、この人の包丁使いは音が出る、と思ったことはありますが、そこで終わってました。 また、家族の病気を多く扱っているこの本を、20代の自分が読んでいたら、あまり響かなかったかもしれません。年を重ねて、家族を持った今だからこそ、心に残る短編集でした。 といっても、まだ感想を整理できておらず、何回も読み直して味わう本かなと思います。
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