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データ・リテラシー フェイクニュース時代を生き抜く 光文社新書1062
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2020/04/15 |
JAN | 9784334044732 |
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データ・リテラシー
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商品レビュー
3.3
9件のお客様レビュー
「データ・リテラシー」に興味があって本書を読んでみた。 「データ」というから、割と統計的なデータとか、情報学的なものかと思っていたら、むしろジャーナリズムのお話だったという印象。 とはいえ、「NYタイムズ」と「NYポスト」の区別も知らなかった自分には、アメリカの状況を知る機会と...
「データ・リテラシー」に興味があって本書を読んでみた。 「データ」というから、割と統計的なデータとか、情報学的なものかと思っていたら、むしろジャーナリズムのお話だったという印象。 とはいえ、「NYタイムズ」と「NYポスト」の区別も知らなかった自分には、アメリカの状況を知る機会となった。 NYタイムズが例になっていたが、新聞社のウェブメディア化が死活問題であるようだ。 日本では対応ができているメディアが少ないという指摘にもびっくりした。 デジタル版は各社出ているからだ。 著者によれば、日本では日経を除いて、スマホに最適化されていない、ということのようだ。 操作性などがどう違うのか、体験してみたいと思った。 さて、本書では、日本のマスメディア(新聞)の取材方法への批判も多い。 独立した取材を行わず、政府の公式発表に依存するスタイル(アクセス・ジャーナリズムというそうだ)は、本書以前にもどこかで読んだ気がする。 それに加え、無記名の社説にも批判的だった。 ニュース部門とオピニオン部門は組織としても、意見も乖離しているのに、社説が会社の「公式見解」とみなされてしまい、時に現場の記者の取材を妨害してしまうことが理由かと読めるのだが… 私個人としては、少し別の観点で、社説は生き延びられないのかな、と思うこともある。 私自身は社説はだいたいのニュースのおさらいをするのに便利だと思っていたが、若い人たちは、社説の権威性が嫌いらしい。 一方的な決めつけで、透明でなければいけない報道なのに「偏向している」と感じるようだ。 今後、どうなるのかねえ、と思うこのごろだ。 さて、本書でいう「データ・リテラシー」を高めるには、やはり複数のメディアでニュースを読むことが有効であるようだ。 これは、池上彰さんの本でもよく述べられていること。 が、残念ながら、ジャーナリストではない私たちに、なかなかそこまでの時間と労力が割けないのも事実。 ネットメディアの使い方として、プラットフォームを経由せず、ニュースサイトで直接読むことが推奨されていた。 最近アメリカで存在感が増している独立系ネットメディア「アクシオス」もかなり推されていた。 これは短くニュースをまとめていること、編集者のキュレーションが入る特色があるという。 キュレーションをしてくれる…というのは、以前の紙メディアのいいところであったわけで、ネットメディアもやがてそういうものになっていくのだろうか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
データリテラシーとは、データ分析にとどまらず、データを解釈し、行動につなげる能力である。 フェイクニュースは、あえて漠然としたものにすることで、言われた側がはっきりと否定しようのない「悪魔への証明」へと変わる。
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ネット活用戦略を取らなかった紙媒体偏重の新聞経営の危険性。独自取材が少なく官公庁発表の記者クラブ偏重への批判。ソーシャルメディアの名手たるトランプ元大統領のTwitter発信への解説。サイバーテロともいうべき、中国共産党やロシアによるフェイクニュース。 米国生まれ日本在住の元N...
ネット活用戦略を取らなかった紙媒体偏重の新聞経営の危険性。独自取材が少なく官公庁発表の記者クラブ偏重への批判。ソーシャルメディアの名手たるトランプ元大統領のTwitter発信への解説。サイバーテロともいうべき、中国共産党やロシアによるフェイクニュース。 米国生まれ日本在住の元NYタイムズ記者のフリーランスの著者だけに、日本のマスコミ人とは異なる新しい視点で非常に刺激的な内容であった。 当面、フェイクニュースを見破る早道は、信頼のおける人のTwitterとNYタイムズアプリしかないのかなぁ。
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