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エミリーとはてしない国 ポプラせかいの文学
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エミリーとはてしない国 ポプラせかいの文学

ケイト・ソーンダズ(著者), 田中奈津子(訳者), 北見葉胡

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エミリーとはてしない国 ポプラせかいの文学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2020/03/04
JAN 9784591166017

エミリーとはてしない国

¥1,760

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2021/10/10

子どもたちの想像力が彼らの世界を作る。 彼らの世界が幸福であるには、子どもたちが幸福である必要があるということで。 それでも、子どもたちの身にも不幸は降りかかる。 親しい人物の死、友人との行き違い、親とのすれ違い。 でも、そんな時こそ彼らの存在は救いとなる。 想像の翼を広げて、楽...

子どもたちの想像力が彼らの世界を作る。 彼らの世界が幸福であるには、子どもたちが幸福である必要があるということで。 それでも、子どもたちの身にも不幸は降りかかる。 親しい人物の死、友人との行き違い、親とのすれ違い。 でも、そんな時こそ彼らの存在は救いとなる。 想像の翼を広げて、楽しい世界に。

Posted by ブクログ

2020/09/02

ガーナのおすすめ本商会(14)  今回紹介する本は「エミリーとはてしない国」です。 作者のケイト・ソーンダズさんをこの本ではじめて知りました。よく知っている作者なら「この人ならこんな物語かな?」とイメージしやすいですが、知らない作者の本を読むのは、まったく想像もしない展開...

ガーナのおすすめ本商会(14)  今回紹介する本は「エミリーとはてしない国」です。 作者のケイト・ソーンダズさんをこの本ではじめて知りました。よく知っている作者なら「この人ならこんな物語かな?」とイメージしやすいですが、知らない作者の本を読むのは、まったく想像もしない展開になるので、読書そのものが冒険なんだと思った一冊です。  物語は300ページくらいしかないので数時間で読み終わります。しかし、もっと長い期間が経ってしまったと錯覚し、主人公と同じように1週間を過ごしているような、それはとても不思議な感覚でした。中身の濃い、本気で物語に入りこめる一冊なんだと思います。    主人公のエミリーは、障害を持つ姉のホリーが死んでしまい、さらに友達関係もうまくいかないなど、いろいろと辛いことが重なります。中学校にも行きたくないと思うようになったころ、姉ホリーが生きていたころによく遊んでいた人形遊びを思い出します。お気に入りのくまのぬいぐるみ“ブルーイ”を、姉もエミリーも大好きだったのですが、姉が死んでしまった時に、棺にブルーイも入れてしまったので、エミリーは大事な二人を同時になくしてしまっていました。ある夜、ふいに姉の部屋が気になり行ってみると部屋から光がもれていて、中では、見たことのないぬいぐるみたちが話をしていました。姉は小説を書くのが好きで、そのお話に出てくる人形たちでした。その日から、たびたび人形たちが現れては、好き勝手なことをするようになります。さらに、その人形たちから、姉ホリーとブルーイは別世界にいると教えられて、エミリーは二人に会いにいくことを決めるのですが…。  この物語にはふたつの側面があると思いました。ひとつは、エミリーが明るくなって日常を取り戻す話。もうひとつは現実と別世界が入り混じり、日常に歪みがあって何かが狂っていく物語という部分です。どんどん話は解決に向かうのですが、別の視点で冷静に読んでいると、普通の生活に人形が現れることなど、すべてがごっちゃになって話が進みます。エミリー自身の頭がへんになっているような、ホラーな部分を感じるところがおもしろいです。怖くておもしろい、ミステリーとファンタジーがまざったような感じです。  たくさんの伏線らしき出来事があって、これはあれかな、あれはこれから…と気にしながら読んでいると、ラストはどうなっていくのが、読みすすめながら「あと何ページあるんだろう?」と何度も残りページを確認してしまいます。「あとこれしかないのに終わるの?」というドキドキ感がたまらないです。  わけのわからないことが多すぎて、どれも重要そうでどれも重要じゃない。ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』のような「それはまた別の話…」ということの連続で、読んでいる自分の心の中こそがはてしなくなる感じでした。  もちろんラストはこれだったのか!と納得できたのと、やっと無事に終わったという安心感もありました。  何度も読み返すと、その混乱の中で新しい発見があったり、読み方を変えれば感じ方も変わる本です。これはおかしいな、などと決めつけず、先入観なしで読むことをおすすめします。  現実世界ではない場所に行って冒険するお話はよくありますが、いま暮らしているこの世界に、異世界がまざってくるから混乱するのだと思います。  死んだお姉ちゃんの“死”を受けいれられない、それを自分でもよくわからない、悲しみの感じ方もよくわからない。そこにお姉ちゃんが作ったお話の世界の住人が現れて、やはり大好きな人に会いたいと思う――。狂いながらも日常の中で明るい自分を取り戻し、歪んだ世界で主人公は悲しみを乗り越える、本当の意味で感動的な話だと思いました。 ひさひざに本の中で冒険したなぁと思う、11歳の誕生日を迎えたガーナでした。 2020/09/03

Posted by ブクログ

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