リバース GUSH C

麻生ミツ晃(著者)

• 販売会社／発売会社: 海王社
• 発売年月日: 2020/03/10
• JAN: 9784796413541

商品レビュー

2024/08/12

やたらとエロスや暴力に走りがちという印象のあるオメガバースのお話ですが、こちらは違った…　いや、世界のベースはそれなんだろうけど、

αになりたいβ
「αだからって何も出来ない」って言うα
Ωになりたかったβ

とある事件を軸に進む、そういう人たちのお話でした。

皆、それぞれにバース性に囚われ苦悩と共に生きて…　名のある人物としては出てこなかったけど『他のバースに生まれたかったΩ』が当然いるだろうことも描かれていました。

他のバースにと考える人もいれば、バースなんかなければと思う人もきっとたくさんいる世界。
だから、そんな世界で吐木のΩに生まれたくてΩを演じて生きてきた円が書いた本のタイトルは『世界がみんなβなら』なんだろうな。

本編のエンドもよかったけれど、描き下ろしがよかった〜〜〜

麻生ミツ晃さん、また読みたい作家さんが増えちゃった〜

2024/04/11

苦手なオメガバース設定も、麻生ミツ晃にかかるとこうなるのか。
吐木への思いゆえにΩをよそおい、苦しい気持ちのまま番を演じる円。最後本当のことを知った吐木は、本当の円をやっと抱くことができてホッとした。
途中からミステリー仕立てになってグイグイ引き寄せられたし。ちょっと風変わりなオメガバース。面白かったです。

2022/06/24

吐木への思いが円の小説を通じて描かれる。後輩刑事の犯罪からも、α、β、Ω、それぞれの葛藤や苦しみが伝わってくる深い作品。Ωを演じるという作品は初めて読んだ。オメガバースにも多くの個性があると知る。