さよなら！ハラスメント 自分と社会を変える11の知恵

小島慶子(編者)

• 販売会社／発売会社: 晶文社
• 発売年月日: 2019/02/26
• JAN: 9784794970688

商品レビュー

2025/02/08

著者と色々な人との対談が載っていますが、そのうち、白河桃子さんとの対談が心に残りました。
なかでも、”ハラスメント退社の傷痕”に記載されていた内容が印象的でした。白河さんの知人で、すごく優秀なのに再就職しない人（パワハラの被害者）で、これまでとは全く違う職種に行こうとしているので、専門性を生かさないのかと尋ねたそう。すると、もうパワハラはいやなんです、と仰ったとのこと。ハラスメントのせいで、能力のある人が、再就職してまた同じ目にあったらどうしようと怖くて就職できず、キャリアをゼロにするような選択をすることがあると。
私も同じような状況にあり（能力のある人ではないかもしれませんが・・）、今後は正社員でなく非正規で、今までの専門性を生かさない仕事に着こうかと考えていたところでした。同じような人がいるんですね。。。ハラスメントでキャリアが潰されてしまう人のことを想うと、とても悲しいと思うと同時に、ハラスメントの加害者に負けてたまるか、という気持ちを持って、キャリアダウンしない道にも挑戦してみようかな・・と思ったりしました。

2024/12/22

世界には言語化がこんなにも器用にできる方がいらっしゃるのかと慄いてしまいました。
ハラスメントがテーマですが、個々人がより幸せに生きるには、ということを全体を通して考えさせられました。
高学歴女性の苦しみについて書かれていた箇所が特に興味深かったです。

2024/07/19

小島慶子さんと色々な方との対談形式でハラスメント問題について語る、という本です。

セクハラ、パワハラ等について考えたい意識があり、色々角度からそれらを取り入れたこの本はよい勉強になりました。

今までぼんやりと「なんだかこれおかしくないか？」と感じていたけれどうまく言葉にできなかったAKBの搾取構造など、的確に言語化されていてスッキリしました。

自分も自分の子供もハラスメント被害者加害者にならないために、私もどうしたらいいのかを考えるきっかけになる良い1冊でした。