商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | アルファベータブックス |
発売年月日 | 2018/12/28 |
JAN | 9784865980608 |
- 書籍
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カレル・アンチェル
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カレル・アンチェル
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
チェコ旅から帰って、 チェコフィルCDを各種聴き始めた頃に、 こちらが出版されるとの朗報、 アンチェルさんは文献が少なく貴重本である。 家族含めてアウシュビッツに送られた背景に、ファシズムの風刺劇を指揮し ナチスから睨まれていたことがあったとは知らなかった。 戦中の収容所体験に...
チェコ旅から帰って、 チェコフィルCDを各種聴き始めた頃に、 こちらが出版されるとの朗報、 アンチェルさんは文献が少なく貴重本である。 家族含めてアウシュビッツに送られた背景に、ファシズムの風刺劇を指揮し ナチスから睨まれていたことがあったとは知らなかった。 戦中の収容所体験にも、戦後のチェコでの疎外感にも、 寡黙を貫く彼の姿勢に凄みある真摯な姿勢と徳を感じる。 リトムニェジツェ(Litoměřice)に逗留したことには訳がある。それは、ここから5キロほど離れた街テレジーン(Terezín)を訪問するためであった。テレジーン(ドイツ語名 テレージエンシュタット)は名前の通りマリア・テレジアの名にちなんで命名され、ハプスブルク家が構築した要塞都市。かつては立派な街だったようだが、今は史跡関連施設以外は寂れていて宿泊施設もこころもとない。そこで、宿泊は隣接するリトムニェジツェにして、そこから通うことにした。 テレジーンは第二次大戦時にナチスドイツによってユダヤ人ゲットーや収容所として使われ、多くの方がこの地で亡くなった。その中には多数のユダヤ人の子供がおり、これに関する施設や2冊の本の紹介にも重点をおいた。 テレジーンについて詳しい日本語サイトや書籍は少ないので、丁寧にまとめてみた次第である。 ● テレジーンに収容されていた指揮者カレル・アンチェル チェコフィル指揮者のカレル・アンチェル(Karel Ančerl)もテレジーンに収容され、ナチスのプロパガンダ映画にも協力させられる。しかし、その後に家族ともにアウシュビッツへ送られ、息子と妻はそこで絶命した。このアンチェルの生涯はこちらの本に詳しい。 詳細はコチラ↓ テレジーン テレジン(Terezín) 観光ガイド / 『テレジンの子どもたちから―ナチスに隠れて出された雑誌「VEDEM」』と『プラハ日記 アウシュヴィッツに消えたペトル少年の記録』を読む https://jtaniguchi.com/%e3%83%86%e3%83%ac%e3%82%b8%e3%83%bc%e3%83%b3-%e3%83%86%e3%83%ac%e3%82%b8%e3%83%b3-terezin-vedem/
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あとがきで著者がアンチェルのことを知ったのが2005年と書かれてあって驚いたが、1973年生まれの若い方であれば仕方がないかとも思った。ビエロフラーヴェク/チェコpoの来日公演で演奏された「わが祖国」をテレビで見たとき、1959年のチェコpo来日公演時の「売られた花嫁」序曲の映像...
あとがきで著者がアンチェルのことを知ったのが2005年と書かれてあって驚いたが、1973年生まれの若い方であれば仕方がないかとも思った。ビエロフラーヴェク/チェコpoの来日公演で演奏された「わが祖国」をテレビで見たとき、1959年のチェコpo来日公演時の「売られた花嫁」序曲の映像を部分的に見ることができた。なんと東京都体育館での演奏会で、カラヤン/VPOの来日公演とかぶっていたことは知っていたが、圧倒的にエネルギッシュな演奏で、それを見せられたビエロフラーヴェクやチェコpoメンバーも実に興味深そうに画面に釘付けになったのが印象的であった。本書では、アンチェル/チェコpoの名刺代わりの曲目であったことを知り、妙に納得した。日本では後任のノイマンの評判が高いが、録音で聞くかぎりかつての栄光は感じられないと思っていたところ、二流オーケストラと成り果てたとか、客演したカラヤンの酷評とかを紹介した部分を読むと自分の耳に妙に自信を深めてしまった(笑)ディスコグラフィーも充実していて、資料的価値も極めて高い。
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facebookである方(あとがきに登場されていてびっくり)が紹介していたので早速買って読みました。アンチェルの伝記ってそうそうないものですから本の価格もボリュームの割には強気の設定になっています。そういえば指揮者についてはあまり生い立ちを知る機会はないものですね。このアンチェル...
facebookである方(あとがきに登場されていてびっくり)が紹介していたので早速買って読みました。アンチェルの伝記ってそうそうないものですから本の価格もボリュームの割には強気の設定になっています。そういえば指揮者についてはあまり生い立ちを知る機会はないものですね。このアンチェルもアウシュヴィッツで家族を失うという経験もしているのですね。自らも テレジーン収容所(って初めて知りました。ナチスがユダヤ人を虐待しているのではないかと言う国際世論に対応するために、文化活動を推奨していた。)において、アンチェルには常に音楽があるのですね。クーベリックやノイマンなどよく聞いた指揮者も出てきて楽しめました。
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