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原民喜 死と愛と孤独の肖像 岩波新書1727
1,034円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2018/07/21 |
JAN | 9784004317272 |
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原民喜
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原民喜
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商品レビュー
4.3
15件のお客様レビュー
『夏の花』で知られる詩人・作家である原民喜の生涯を解説した作品。 戦中・戦後という激動の時代を生き抜いた彼の死生観や数々の作品を生み出した動機などを知ることができて、より一層原作品を読み解いていけるような気がしました。
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岩波新書 梯久美子 原民喜 の作家人生を 死、愛、孤独をキーワードとしてまとめた評伝 「原民喜は死によって生きる作家」幼少期における家族の死、愛する妻の死、広島での被爆経験が基調となっているとのこと この本に書いてある原民喜像と「孤独」が結びつかない。自死の数ヶ月前か...
岩波新書 梯久美子 原民喜 の作家人生を 死、愛、孤独をキーワードとしてまとめた評伝 「原民喜は死によって生きる作家」幼少期における家族の死、愛する妻の死、広島での被爆経験が基調となっているとのこと この本に書いてある原民喜像と「孤独」が結びつかない。自死の数ヶ月前から友人たちを訪ねたり、17名の人に遺書を書いたり、20才以上年下の祐子との清々しい関係や遠藤周作との親交など 孤独とは無縁に感じる 自死の原因については、明示していない。遺稿「死について」や「永遠のみどり」を読むかぎり、未来に希望を持っているように読める。被爆後遺症やptsdなど精神的な障害はなかったのか? 遠藤周作の日記「原さんさようなら。ぼくは生きます。しかし貴方の死は何てきれいなんだ。貴方の生は何てきれいなんだ」 イエスのみじめな死が弟子たちの胸に突き刺さり、彼らの人生を変えていく〜遠藤周作は、原民喜の死をイエスと重ねていた 原民喜は社会に対して声を上げることをしなかった。細かくかすかな声で、死者のための歌を歌い続けた 個人の発する弱く小さな声が、意外なほど遠くまで届くこと〜それこそが文学のもつ力である 「永遠のみどり」 ヒロシマのデルタに 若葉うづまけ〜ヒロシマのデルタに青葉したたれ 遺稿「死について」 殆どその生存を壁際まで押しやられて〜目も眩むばかりの美しい幻想や清澄な雰囲気が微笑みかけてくる
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某所読書会課題図書: 被爆の現状を作家の立場で詳細に記載した文書は、当初は「原子爆弾」という題名だったが、GHQによる検閲を考慮して「夏の花」と変更されている.さらに俳句の連作もあり、貴重な資料となっている.遠藤周作との交流が原にとって非常に貴重な体験だったと推測するが、祖田祐子...
某所読書会課題図書: 被爆の現状を作家の立場で詳細に記載した文書は、当初は「原子爆弾」という題名だったが、GHQによる検閲を考慮して「夏の花」と変更されている.さらに俳句の連作もあり、貴重な資料となっている.遠藤周作との交流が原にとって非常に貴重な体験だったと推測するが、祖田祐子さんも含めた行動は荒んだ気持ちをいくらかでも和らげたのではないかと推測する.素晴らしい才能を持った人材が自死によって失われることは非常に残念なことだが、関係した文人たちが彼のことをあらゆる機会に追想しているのは、羨ましくもあり素晴らしいことだと感じた.
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