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踏絵を踏んだキリシタン 歴史文化ライブラリー469
1,980円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2018/06/01 |
JAN | 9784642058698 |
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踏絵を踏んだキリシタン
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踏絵を踏んだキリシタン
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
新聞や歴史書懇談で紹介されて手をとりました。 自分に刷り込まれていた悲劇史から開放されました。 若い大学の先生らしい切れ味鋭い論述で説得させられました。 東京の講演会も参加して理解を深められました。 次回作にも期待したいです。
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江戸時代にキリシタン禁圧、信仰統制の手段として行われた「踏絵」について、その始まりから終わりまでの全貌を網羅的に明らかにしている。あまりにも有名な踏絵だが、巷間に知られる踏絵・絵踏像は長崎市中のもので、実際には絵踏の実施時期・実施過程、踏絵の管理・貸借、免除・例外規定の有無など...
江戸時代にキリシタン禁圧、信仰統制の手段として行われた「踏絵」について、その始まりから終わりまでの全貌を網羅的に明らかにしている。あまりにも有名な踏絵だが、巷間に知られる踏絵・絵踏像は長崎市中のもので、実際には絵踏の実施時期・実施過程、踏絵の管理・貸借、免除・例外規定の有無など領地ごとに異なり、幕末以降の廃止過程も地域間に相違があるという。 本書の内容で最も注目するべきは、実際の聖具を木版に嵌め込んだ「板踏絵」から聖具を用いない「真鍮踏絵」への交代に、踏絵の政治的・社会的意味が変わるターニングポイントを見出していることだろう。実際の信仰対象であった聖具を用いないことで、キリシタンの絵踏のハードルが低下し、潜伏信仰が継続する条件となったとみなす。また、踏絵がキリシタン否定の保証装置として絶対化したことで、逆に「踏絵を踏んだキリシタン」の存在は幕府の禁教政策の有効性を失わせることから、文化年間の「天草崩れ」のように明白なキリシタン信仰の証拠を把握しても、それを「キリシタン」として認定せずに「心得違い」として穏便に処理するほかなかったという指摘は興味深い。 漂流民や外国人への踏絵や、開国・維新後の踏絵の動向、あるいは全国に出回る「贋物」の問題にも紙幅を割いており、情報量の多い労作と言える。
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※このレビューにはネタバレを含みます
江戸時代初期から明治維新後まで九州で行われていた絵踏(影踏)について、どの藩がどういう対応をしていたのかが説明されている一冊。踏絵については偽物も多いようですが、実際に使用された物は東京国立博物館にあるもののようです。大浦天主堂にあるものも本物かどうかというところのようです。面白いのはキリシタンから没収した信心具を踏ませていた初期は、キリシタン発見・転びに効果があったようですが、その後銅製の踏絵をキリスト教を知らない職人に鋳造させ、それを使って絵踏みさせたことによって、キリシタンに心の余裕を与えることになったようです。絵踏をさせているにも関わらずキリシタンが大量に発見される(くずれ)もあったようです。絵踏の効果は疑問視されて当然です。それが「心得違い」として処理されたというのも面白いですね。
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