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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2018/05/18 |
JAN | 9784582837735 |
- 書籍
- 書籍
火環 八幡炎炎記 完結編
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火環 八幡炎炎記 完結編
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
面白かった!八幡炎炎記だけでは足りない、これも合わせて堂々の完結。人が生きて死ぬ。いろんな欲がある。人の生き様が興味深い。子どもや若者は何事もなしていないから悔いがないという記述になるほど…!と思った。
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面白かった! ヒナ子の成長ぶりも、克己さんの逡巡も大好きだ。 サトばあさんになりたい。 いいとか悪いとかを超えて、生きてることと死ぬことがよくわかる。 作家さんは、目の前に広がる世界を、心の動きをニヤッとしながら写し取っているみたい。 とても好きな小説。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『八幡炎炎記』が「第一部」となっていたので、少なくとも三部はあるに違いないと楽しみにしていたのだが、これで「完結編」!? 村田さんの体調が悪いのだろうか、それとも第一部が売れなかったからなのか・・・。 しかし、これも十分面白かった。 村田さんは「ヒナ子」だと思うが、中学を出た後、働きながらシナリオライターを目指して家を出ようとするところまでなので、せめてシナリオライターの夢は破れ、小説を書こうとするところくらいまでは書いてほしいなあ。八幡製鉄所がまだ活気に満ちていたころ(朝鮮戦争特需、神武景気、岩戸景気があり、日本がどんどん豊かになっていったころ)の話なので、寂れてしまった北九州の様子も書いてほしい。 映画を見ながらシナリオを書いてみるシーンがあり、こういう経験が小説を書くとき大いに役立ったに違いないとか、「小説家」以前のところも興味深い。 当時の庶民がどんなに映画を楽しみにしていたのかが、リアルに(特に「ゴジラ」を見るシーン)わかって胸が熱くなった。みんな、ゴジラを応援していたんだね。 また、新藤兼人の「裸の島」の浅さを祖母が看破するところも面白かった。 実際に経験した人が見ればありえないっていう名作たくさんあるよね。 ヒナ子だけでなく、親戚の子どもたちも、皆養子だったり、本当は姪や孫だったり、血の繋がりの薄いところも、ヒナ子が作家になる下地となったような気がする。 第一部の主人公は克美っぽかったが、この本では老いてきて、だんだんヒナ子たちに比重が移ってきている。 面白いところで終わっているので、ヒナ子の青春真っ盛りとなる三冊目もやっぱり書いてほしい。
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