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子どもが育つということ 身体と関係性の発達臨床
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子どもが育つということ 身体と関係性の発達臨床

山上雅子(著者)

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子どもが育つということ 身体と関係性の発達臨床

2,860

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ミネルヴァ書房
発売年月日 2018/04/01
JAN 9784623083220

子どもが育つということ

¥2,860

商品レビュー

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2023/03/15

一時期、我が子の発達を強く心配していたことがあり、その過程で発達臨床という言葉を知り、興味を抱いたので図書館で借りました。 学術書のジャンルに含まれるかと思います。 元々興味を持って手に取ったこともあり、興味深く得るものが大きいという意味で面白い一冊でした。 図書館への返却期...

一時期、我が子の発達を強く心配していたことがあり、その過程で発達臨床という言葉を知り、興味を抱いたので図書館で借りました。 学術書のジャンルに含まれるかと思います。 元々興味を持って手に取ったこともあり、興味深く得るものが大きいという意味で面白い一冊でした。 図書館への返却期限の都合上きょうだい間の問題に関する部分は斜め読みしましたが(我が子は一人っ子です)、その他の部分は斜め読みしようとしては気になるワードが目を引き、結局はしっかりと読まざるを得ませんでした。 冒頭の 「発達とは“どうにかできるもの”ではないという思いの一方で、勝手に育つのかというとそうではないのも現実でした」 に強く共感し、 「赤ちゃんは決して世話されるだけの受け身の存在ではありません。力を自ら鍛え、新たな力の獲得に向かって果敢に挑んでいきます」 には赤ちゃん時代の我が子を思い返し、改めて感動するとともに反省し、 「子どもというのは、身近なおとなが表現する外界や自分の行動への意味付けに導かれて、自分の体験を意味づけていく存在」 には、自分の言動を省みる機会を与えてもらいました。 我が子は見知った友だちと外で遊ぶ場面でも、私からなかなか離れなかったり、離れたかと思うと頻繁に戻ってきたりするので友人関係がうまく築けないのかと幾何かの不安を持っていたのですが、本書によると何のことはない、単に情動的エネルギー補給のために私の元にくるのだとか。 私の不安や心配が我が子に伝わっている可能性、私がもっとおおらかにどーんと構えていればよいのだとの気付きもありました。 また、ぼんやりとしか知らなかった自閉症のこどもたちの独特な言動について理解を深める一助となったことも私にとっては有益でした。 自身の感情の高ぶりを、自身の筋肉への緊張や刺激を高めることでしか表現できなかったり、一時は獲得した言語が消失するなどの特徴は本書で初めて知り得たもので、折に触れてこのような書物等に触れて、正しい知識と理解を得ることは社会の一員として非常に重要だと感じました。 学術書ではありますが著者の子どもたちへの深い愛情が描写のあちらこちらに散見され、客観的な記述でありながらもどこか温かさが感じられる文体であったことも読みやすさに関係していると思います。 発達の問題はないと判断された我が子ですが、まだまだ謎だらけの言動が多いのも事実。 親として養育者として、どのように受け止め、理解し、向き合い寄り添うべきか、はっきりとした結論は出ないものの良質なアドバイスをもらえた気がします。

Posted by ブクログ

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