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〈死〉の臨床学 超高齢社会における「生と死」
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〈死〉の臨床学 超高齢社会における「生と死」

村上陽一郎(著者)

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〈死〉の臨床学 超高齢社会における「生と死」

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新曜社
発売年月日 2018/03/01
JAN 9784788515611

〈死〉の臨床学

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2018/03/29

村上先生の著書ではあるが、父のことがなければ手を出さなかったかもしれない。入院し始めて半年。自力で食事もとれるし、排泄もできている。コミュニケーションも成り立って入る。孫のことはすでに分からなくなっているが。今後この状態はどう変わっていくのか。まったくコミュニケ―ションがとれなく...

村上先生の著書ではあるが、父のことがなければ手を出さなかったかもしれない。入院し始めて半年。自力で食事もとれるし、排泄もできている。コミュニケーションも成り立って入る。孫のことはすでに分からなくなっているが。今後この状態はどう変わっていくのか。まったくコミュニケ―ションがとれなくなったとき、自力で食事も排泄もできなくなったとき、それでも生き続けることに意味はあるのか。しかし私は知っている。本書にも紹介されているし、他でも読んだことがある。出力はできないが、入力はできているという状態があることを。意識があるかないかは外からでは判断できない。自発呼吸ができなくなったときはどうか。いったん始めてしまった生命維持装置を外すことはできるのか。医療技術の進歩に伴って非常に難しい問題を我々は抱え込んでしまったことになる。それに対する答を著者は準備している。「ささやかな」という断りを入れた上ではあるが。それは「一般解」をあきらめるというものだ。私はそれをささやかとは思わない。村上先生は日本人だからというわけではないと言うが、やはりそこに日本的なものを感じてしまう。ファジー論理が日本で人気があったことにも通じると思う。と来て、あとがきでは日本社会に特徴的な「曖昧さ」で議論を交わさずにと言う。それは矛盾ではと一瞬思いもしたが、徹底的に議論をすることの大切さ、そしてそこからより良い解を求めていこうという提案であると受けとめた。厄介な病を患われているとのことであるが、先生の想いが良く伝わる著書であったと思う。30年以上も前のことであるが、いまでもあの名調子の講義が忘れられない。村上先生からは学びに対する姿勢を教わったと思っている。

Posted by ブクログ

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