商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | あかね書房 |
| 発売年月日 | 2017/11/01 |
| JAN | 9784251073068 |
- 書籍
- 児童書
夢見の占い師
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夢見の占い師
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
『まぼろしの薬売り』の続編。 児童書ということになっているのですが、内容は重い。大人向けの小説にもできそう。逆に言えば、そういう重いテーマの重厚な作品を児童書の体裁でサラリと読めるというお得な物語。 忍び流薬売り行商人の時雨は師匠・雷雨と再会し、雷雨が仕えている人物も判明しま...
『まぼろしの薬売り』の続編。 児童書ということになっているのですが、内容は重い。大人向けの小説にもできそう。逆に言えば、そういう重いテーマの重厚な作品を児童書の体裁でサラリと読めるというお得な物語。 忍び流薬売り行商人の時雨は師匠・雷雨と再会し、雷雨が仕えている人物も判明します。 児童書にこの設定を使うとは無駄に豪華過ぎる気がします。 大人向けの伝奇作品に使えそうな設定です。 そもそもタイトルになってる「夢見の占い師」は登場しますが、実際に占うシーンはありません。実際に占う場面を見たかった。 本書には3つの話が掲載されていますが、どれも一件落着して良かった良かったで終わる話ではありません。深く考えさせられる物語です。 本書を読む子ども達にしてみれば、単純に楽しめる話ではないので少し読後感は重いのではないでしょうか。しかし後から思い出して深さが分かるような。そういうマニアックな深さ故に分かりやすい人気という点ではハンディになったのかも。 本書が出版されてから数年が経ちますが未だ続編が出ていないようです。これで終わりにするのは少々もったいない気がします。 【追記】 時雨は医学が発達していない地域の人々に薬を行商する忍び流薬売りとして活動しています。しかしその師匠の雷雨が属する忍びの組織は、夢のお告げを信奉する神秘主義の組織でした。そしてその夢占い師の治療のために当時西洋から流入しつつあった最新の西洋式医学や西洋式栄養学ではなく、オカルトめいた方向に進むという、二面性を持っていたのでした。これでは到底明治新政府にはかなわないでしょう。しかし大人向けの伝奇小説として描けば、すごく面白いマニアックなオカルト秘密結社となりそうな気がします。 【追記2】 雷雨師匠が属する秘密組織の設定は面白い。色々使えそうな設定ですが、寡聞にして私は知りません。 思えば明治維新の政変で日本の政治体制は一気に変わってしまいました。 会津戦争や北越戦争後、旧体制側のしぶとい抵抗運動というのは歴史的事実としてあまり残ってはいず、フィクションの設定としてもあまり使われていないように思えます。(明治維新ではむしろ新体制側の内紛が続きました。) このような敗者側の潔さは、天皇の権威を別格として頂く二重権力性にあるのではないでしょうか。錦の御旗を抱いた側が正統性を与えられるので、錦の御旗に逆らうわけにはいかないということです。 明治維新に続くその後の日本の政変といえば、太平洋戦争が終わって新憲法が施行された時でしょうか。GHQも日本の国民の抵抗感を抑えるため、天皇の権威を利用したと言われています。この時も大人の変わり身は早かったといいます。 (『はだしのゲン』では鮫島伝次郎というのが出てきます) しかし最近は敗戦前の大日本帝国復活を目指す勢力がゴキブリのように増殖してきました。 そういう勢力が韓国の反日カルト宗教と組んで暗躍しています。今ではそういう連中と組む方が楽に儲かって出世するようで、鮫島伝次郎タイプの人間はそういう連中になびいているようです。 OLDIES 三丁目のブログ 明治新政府と忍びと夢占い【夢見の占い師】楠章子 https://diletanto.hateblo.jp/entry/2024/10/01/204440
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4.5年から。薬師の時雨と弟子の小雨がはやり病のため捨てられた女の子を助けるべく来た村で、事件に巻き込まれある占い師の存在と出会う。キャラクターの設定はとっても魅力的。ただ、占い師とのラストがこの巻だけでは腹落ちしない。廣嶋玲子さんの妖怪の子預かりますのようにキャラクターの過去を...
4.5年から。薬師の時雨と弟子の小雨がはやり病のため捨てられた女の子を助けるべく来た村で、事件に巻き込まれある占い師の存在と出会う。キャラクターの設定はとっても魅力的。ただ、占い師とのラストがこの巻だけでは腹落ちしない。廣嶋玲子さんの妖怪の子預かりますのようにキャラクターの過去を深掘りして膨らませて読みたい。
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薬売りシリーズの第二弾。明治はじめに村々を人々を救おうとして歩く師匠と弟子。決して甘くない話だが、二人と、交流する人々の姿にひかれる。
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