商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 松柏社 |
発売年月日 | 2016/06/08 |
JAN | 9784775402375 |
- 書籍
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アメリカ短編ベスト10
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アメリカ短編ベスト10
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
図書館をねり歩いても、本に対する直観が働かない。 読みたいけど、つまらない小説を手に取って時間を無駄にしたくない。 そんな時、妥協案として短編アンソロジーを借りる。 愛読している作家(ヘミングウェイ)、名前だけは知っていて読んだことのない作家(ポー、メルヴィル、フォークナー、カ...
図書館をねり歩いても、本に対する直観が働かない。 読みたいけど、つまらない小説を手に取って時間を無駄にしたくない。 そんな時、妥協案として短編アンソロジーを借りる。 愛読している作家(ヘミングウェイ)、名前だけは知っていて読んだことのない作家(ポー、メルヴィル、フォークナー、カーヴァー,ブローティガン)、勉強不足て初めて聞いた作家(ジュエット、ウォートン、ロンドン、マラマッド、ボールドウィン)の小説が収められていた。 ベストといっても、個人の好き嫌いや趣向があるから、何作かが自分に合わなくても仕方がない。短編だし勉強のつもりで、半数くらい好きな小説に巡り合えたらラッキー程度に思っていたが、結果、全部すばらしかった。 なにより一つ一つの小説が粒だっていて、ベストというだけあって、本当に間違いがない。 全部の料理がおいしいと、おいしい店という印象だけが残りがちだけど、この短編集はどの小説もしっかり味がして、ひとつひとつの小説を思い出すことができる。どの小説も明確に味がちがうから、高水準で比較しがたい。(すべてに言及したいけど、それは大変なので割愛) ただはっきりしているのは、次に図書館へ行くときは、この短編集に収められた作家から探し始めるだろうということ。読みたい作家のリストが増えて素直にうれしい。
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英文学翻訳家によるアンソロジー。好きなエドガーアランポーの「ヴァルデマー氏の病状の真相」が内容もあってか一番印象に残る。メルヴィルの「バートルビー」は最後まで笑って良いのか何か起こるのかわからない。今回初めて知りもっと読んでみたいと思ったのがバーナードマラナッド。「殺し屋であるわ...
英文学翻訳家によるアンソロジー。好きなエドガーアランポーの「ヴァルデマー氏の病状の真相」が内容もあってか一番印象に残る。メルヴィルの「バートルビー」は最後まで笑って良いのか何か起こるのかわからない。今回初めて知りもっと読んでみたいと思ったのがバーナードマラナッド。「殺し屋であるわが子よ」の家族観と個人主義の間の葛藤が心に入っていきやすかった。好きなジャズを取り上げていたジェイムズボールドウィンの「サニーのブルース」は読みやすく、気持ちが温まる良い話であった。
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エドガー・アラン・ポー、メルヴィルとジャックロンドンの3編のみで☆5つです。 ポーは江戸川乱歩がペンネームの由来となった作家としか知りません、小説は始めて読みました。乱歩以上の変態だったとは。宗教によってはこのようなことを想像することも禁じられているのでは、信じる宗教の無い私は...
エドガー・アラン・ポー、メルヴィルとジャックロンドンの3編のみで☆5つです。 ポーは江戸川乱歩がペンネームの由来となった作家としか知りません、小説は始めて読みました。乱歩以上の変態だったとは。宗教によってはこのようなことを想像することも禁じられているのでは、信じる宗教の無い私はただ楽しむのみです。 メルヴィルは白鯨で有名すぎる作家。アメリカ人も変わり者がいじめの対象になるんですね。 ジャックロンドンは初めて名前を知りました。人間が孤独に凍死していくのを犬が見守るだけの小説です。この作家はものすごく冷酷な方、壮絶な人生を歩んだことがうかがえます。すごみを感じる小説でした。
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