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この日のために(上) 池田勇人・東京五輪への軌跡
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2016/04/27 |
JAN | 9784041023402 |
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この日のために(上)
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『東京にオリンピックを呼んだ男』という 東京五輪(1964年)の小説を以前に読んだが、 主人公は日系二世だった。 ではこの作品はどうだろう・・・と手に取ると、 時の総裁池田勇人に焦点を合わせた、 オリンピックへの軌跡と経済復興という内容で、 幸田さんらしい作品だった。 あらすじ...
『東京にオリンピックを呼んだ男』という 東京五輪(1964年)の小説を以前に読んだが、 主人公は日系二世だった。 ではこの作品はどうだろう・・・と手に取ると、 時の総裁池田勇人に焦点を合わせた、 オリンピックへの軌跡と経済復興という内容で、 幸田さんらしい作品だった。 あらすじは内容紹介から抜粋。 広島県の造り酒屋に生まれた池田勇人。 受験にはたびたび失敗するが、運の強さもあって大蔵省に入る。 それから5年目に「落葉状天疱瘡」という難病に罹り、 生死をさまよう闘病の中で退転を余儀なくされた。 絶望の底に叩きつけられた池田だったが、奇跡的に同省へ復職。 仕事ぶりの卓抜さから、主税局長、次官と上り詰めた後政治の世界へ。 時を同じくして、 朝日新聞政治部の記者で水泳指導者としても活動する田畑政治は、 幻となったオリンピックを再び東京で開催しようと動き始めていた―。 政治記者の田畑と 後に総理となる池田の出会った時期ぐらいまでが上巻だった。 時代が変わろうとする背景に、東京五輪があったのだ。 はたして、戦後の復興の証として、 オリンピックというイベントを待ち望んでいた人がどれぐらいいたのだろう。 また、戦後の混乱期を乗り越えた東京に どのようにしてオリンピックを呼んでくるか。 莫大なその資金はどうするのか。 問題山積みの状況の中、 それでもへこたれずに暗中模索する主人公たち。 1964年の東京五輪は 私にははっきりいってほとんど記憶にないが、 オリンピックの裏の立役者たちの活躍がとても頼もく思える。 今の時代に居てほしいと思うのは私だけだろうか? はたしてどんな結末になるのか、楽しみな下巻だ。
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1964年の東京オリンピック、 その時の宰相、池田勇人の生涯と業績を、 東京オリンピックの招致と準備を軸に描いています。 「序」では、幻の東京オリンピックの誘致と返上を、 「破」では、池田勇人の内閣総理大臣への道のりを、 「急」では、東京オリンピックの誘致と準備の様を、 概ね、...
1964年の東京オリンピック、 その時の宰相、池田勇人の生涯と業績を、 東京オリンピックの招致と準備を軸に描いています。 「序」では、幻の東京オリンピックの誘致と返上を、 「破」では、池田勇人の内閣総理大臣への道のりを、 「急」では、東京オリンピックの誘致と準備の様を、 概ね、3部構成で描いています。 (上巻は、「破」の途中までとなります) とは言え、池田勇人は、首相として、 東京オリンピックの政府側責任者ではありましたが、 日本の高度経済成長の舵取りが、最大の業績であり、 東京オリンピックは、その加速材料に過ぎないため、 「急」までは、実質的には、部外者ですからね…。 これを補完する意味合いで、本作品では、 1歳違いで、後にJOC会長も務められた、田畑政治を、 ダブル主演に持ってきてはいますが…、内容的にも、 本作品で、東京オリンピックの軌跡をテーマにするなら、 主人公は、田畑政治1本の方が、しっくりしていました。 少なくとも、上巻では、本作品のテーマ的には、 池田勇人のパートは、不自然、不必要に感じました。 でも…、評価は、とりあえず、その辺りは不問で…。
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