商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2016/01/01 |
JAN | 9784575309881 |
- 書籍
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「ウルトラQ」の誕生
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「ウルトラQ」の誕生
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れて、この、不思議な時間の中に入っていくのです… テレビ草創期、伝説の特撮番組「ウルトラQ」が生まれるまで。TBSと円谷プロの試行錯誤の末にようやく完成し放送される。そこに至るまでの数多くの偶然の積み重ね。多くの証言から丹念に描かれて...
これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れて、この、不思議な時間の中に入っていくのです… テレビ草創期、伝説の特撮番組「ウルトラQ」が生まれるまで。TBSと円谷プロの試行錯誤の末にようやく完成し放送される。そこに至るまでの数多くの偶然の積み重ね。多くの証言から丹念に描かれている。 筆者自身が子供の頃に本作を見て、大ファンであることが本書の執筆に良い影響を与えているように思う。 着ぐるみの使い回しやシナリオの見直しなど予算削減のためのスタッフの苦労がエピソードとして楽しい。 筆者はウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンで3部作にする構想を持っており現に刊行されている。怪奇大作戦と帰ってきたウルトラマンについての本もある。そちらも挑戦してみたい。
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タイトルの通りであり、それ以上でもそれ以下でもないが、 当時を知るための貴重なドキュメント。群像劇。 カラーライズ版のブルーレイを所持しているので、久しぶり に見直してみるかな。
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『「怪奇大作戦」の挑戦』読了後、遡りの『「ウルトラQ」の誕生』です。円谷英二が亡くなるのは1970年、「帰ってきたウルトラマン」の放送開始が1971年なので「新マン」以降はファウンダー無き円谷プロの第二期で、テレビにおける円谷プロ黎明期は「ウルトラQ」で始まり「怪奇大作戦」までな...
『「怪奇大作戦」の挑戦』読了後、遡りの『「ウルトラQ」の誕生』です。円谷英二が亡くなるのは1970年、「帰ってきたウルトラマン」の放送開始が1971年なので「新マン」以降はファウンダー無き円谷プロの第二期で、テレビにおける円谷プロ黎明期は「ウルトラQ」で始まり「怪奇大作戦」までなのだと思います。手塚治虫が虫プロを率いて「鉄腕アトム」でテレビアニメという分野の最初の扉を開けたように、そして、それはリミテッドアニメという苦肉の手法を生んだように、円谷英二は特撮というジャンルを顕在化するために円谷プロダクションを作り、テレビのコンテンツを受注し、制作する産みの苦しみの群像劇なのでありました。「ウルトラQ」は決してテレビにおける怪獣モノというジャンルの開拓を目指したものではなく、特撮を映像作品の表現方法として確立させるという大人びた狙いを目指したものだったのです。だからウルトラマンやウルトラセブンより、Qと怪奇大作戦に円谷プロの「自我(?)」みたいものが色濃く現れいるように感じます。東宝のゴジラシリーズでブランドになった円谷英二が怪獣という呪縛から離れるために作った自分のプロダクションが、テレビの視聴率という宿命のために怪獣に回帰していく葛藤。TBSのディレクターとして父とは違う道を選んだ長男、一がTBSの社員として円谷プロを背負っていく運命。次男、皐が就職したフジテレビが「Woo」という企画によって先行しつつも成就せず「ウルトラQ」に視聴率を奪われていく焦燥。円谷プロが自ら抱える脚本家、金城哲男の成長と挫折。金城と同郷の後輩、上原正三の才能の開花。そういった脚本家たちの全く新しいジャンルの作品へのアプローチ。TBS、東宝映画、円谷プロの三者三様の事情。などなど、著者は詳細に資料をあたり、インタビューを行い、時には独自の推論を交え日本のテレビの青春期を特撮という窓から記録しています。それは、まさに作り手の青春期そのものだったのです。
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