スポーツに恋して 感傷的ウォッチャーの雑食観戦記

篠原美也子(著者)

• 販売会社／発売会社: 花伝社
• 発売年月日: 2015/11/01
• JAN: 9784763407573

商品レビュー

2016/02/14

篠原美也子さんのスポーツ観戦記。副題に「感傷的ウォッチャー」とあるように、どちらかというとスポーツの裏側にある、ある種の寂しさや悲しさに着目していることが多い。思うに、篠原美也子さん自身がどちらかと言えば人生の裏街道を歩んできた（失礼）ので、そんな着目点になるのではないかと思う。文章の語り口は相変わらずで、20年ほど前のANN第2部を聞いているよう。小見出しや本文中に、「ひとり、ということ」とか、「フィギュアのジャンプは「らせん」である」とか、「ゼロを重ねていく」など、篠原美也子さんの曲を連想させる言葉があり、勝手に脳内で曲がかかってしまうのはご愛敬か。

2015/12/13

楽しく読了できました。本屋さんでたまたま目にして、「あ、篠原美也子さんって、ミュージシャンと同姓同名か？」と思ったら本人だったので、良いきっかけだと思い買ってみたら、私との相性がぴったりの本。購入して本当に良かったです。

マコーミック、大畑、広瀬なんていう東芝府中全盛の頃の話があるかと思えば、息子のサッカーのことも熱く語られています。五輪から後楽園のボクシング、全英オープンまで。中島らもさんや沢木耕太郎さんの話。また、お酒やミュージシャンとしての話も。

この本文の最後がラグビー。ワールドカップの勝利にちなんでか表紙もジャパンのメンバーのイラストが描かれていたが、ぜひ彼女に秩父宮の陽の当たるバックスタンドでお会いしたいものです。

メールマガジンが元になっているので、書かれた日付があれば良かったなと思いましたが、そんなことはどうでも良くなるくらいの熱い本でした。

※音楽が好きな私としては、彼女のアルバムを買わないとなぁ。