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桑原水菜(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2015/11/02
JAN 9784041023419

カサンドラ

¥1,650

商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2018/12/09

みんなのレビュー評価が高かったので借りて読んでみた。 それほどおもしろくはなかった。原子力船というのが割と早い段階で分かってしまうし、主人公の入江が最後まで活躍しない。ほんとにスパイ?と心配になるような直情型の性格だし、常に後手にまわる。 しかし、昭和20年代当時の雰囲気がよ...

みんなのレビュー評価が高かったので借りて読んでみた。 それほどおもしろくはなかった。原子力船というのが割と早い段階で分かってしまうし、主人公の入江が最後まで活躍しない。ほんとにスパイ?と心配になるような直情型の性格だし、常に後手にまわる。 しかし、昭和20年代当時の雰囲気がよく伝わった。特に、シベリア抑留者同士のあつれきや鬱屈というものを、私はこの本で初めて知った。 桑原水菜という作家は、非常によく取材する作家だと思う。世界観を決して崩さない。たとえば、登場人物の名前にも気を遣っていると思う。もう一人の主人公の名前は「道夫」だ。地味だが、当時はこれが当たり前の名前だった。これが今はやりの大翔だの陽向だの、どう読むのか分からないような名前だったら興ざめだ。だから、彼女の作品を読むときは、読者は安心してその世界に没頭できる。

Posted by ブクログ

2017/11/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに一気読みしました。 戦後十年あたりという舞台設定も絶妙なハードボイルド推理小説です。 専門用語などは本文で説明してくれる親切設計で読みやすく、 難しさは感じないと思います。 元戦艦だった客船に、船が嫌いな入江が乗り合わせるところから始まるストーリーが 多数の登場人物と絡み合いバックグランドを明らかにしつつ 全く見えなかったところから任務の内容が見えてくる話運びが鮮やかです。 ところどころの言葉の選び方と、広島弁が多少気になったものの、 次が気になる引き込まれる展開に比較すれば些事です。 映像で見たいと思わせる迫力あるシーンがいくつもあります。 桑原先生と言えば炎の蜃気楼という人も多いかと思いますが、 ミラージュが好きな人にはもちろん、 ミラージュの作者の本だから、と避けていた人にも 読んでみて欲しい一冊です。

Posted by ブクログ

2016/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者はティーンズ文庫のあの人か、と読み終わってようやく。内容が重く、ギャップにびっくり。 戦後、日本生まれアメリカ育ちの船に乗った主人公。自分の裏切りにより死に追いやった親友の弟と船内で再会し、動揺する。 連続殺人が発見された直後、船が乗っ取られ、敵味方の区別がつかなくなる… その後、船は原子炉を抱えていることが判明。今後、電気も原子力で補うのだという。 核被害を受けたばかりの戦後、日本はどこに向かうのかー 現代の矛盾にもつながるテーマだと思うが、残念ながら本としては面白くない。

Posted by ブクログ

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