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ROEが奪う競争力 「ファイナンス理論」の誤解が経営を壊す
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ROEが奪う競争力 「ファイナンス理論」の誤解が経営を壊す

手島直樹(著者)

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ROEが奪う競争力 「ファイナンス理論」の誤解が経営を壊す

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2015/09/19
JAN 9784532320256

ROEが奪う競争力

¥1,980

商品レビュー

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2021/11/30

良い経営とは「もうけを増やす=キャッシュフロー(CF)を最大化する」ことであるということの一点を貫いた書籍。 キャッシュフローの最大化に邁進せよ。 ただし、投資家の要求を全く無視するのも普通の経営者には難しかろうから、配慮しているフリをしておけばよい。ちびちび増配、ときどき自社株...

良い経営とは「もうけを増やす=キャッシュフロー(CF)を最大化する」ことであるということの一点を貫いた書籍。 キャッシュフローの最大化に邁進せよ。 ただし、投資家の要求を全く無視するのも普通の経営者には難しかろうから、配慮しているフリをしておけばよい。ちびちび増配、ときどき自社株買いで十分。 ◯本当の企業価値を高める経営は、キャッシュフローを改善することである ・ROE目標を8%に設定すると翌日キャッシュフローは増えますか? ・株主資本コストを意識すると翌日キャッシュフローは増えますか? ・1日に5社の機関投資家と対話をすれば翌日キャッシュフローは増えますか? 1円のキャッシュフローも生み出さないことにエネルギーを使うのはやめましょう。 ◯ROE重視の経営の罠 ・株主還元(自社株買い、増配)してROE分母を圧縮することで高ROEは実現可能であり、経営手腕など関係ない ・内部留保を有効活用できない自らの経営能力の無さを白状しているようなもの ・短期的投資家に追随していると企業価値が破壊される ・経営の後先を考えなければ、簡単に作れる指標であり、稼ぐ力を評価する指標にはならない。 ◯ROE重視の経営がもたらせれた理由 (1)JPX日経400インデックス ※インデックス採用よりも企業価値の創造を目指せ (2)スチュワードシップ・コード ※エンゲージメントごっこで企業価値を破壊するな (3)伊藤レポート ROE8%目標等を提言 ※ (4)コーポレートガバナンス・コード (5)議決権助言会社 これらの『ROE包囲網』によって経営を勘違いする。 一方的に有害というのではなく、「ダメそうな企業を監視するには意味があるが、マトモな企業には弊害あり」というスタンス ◯ROEは高い低いで表現されるが、良い悪いという基準で考えてみる。 簡単に言えば、良いROEとはROE改善が企業価値想像を伴うもの、悪いROEとはROE改善が企業価値想像を伴わないもの。 前者はキャッシュフローの改善の結果としてのROE、後者はROEを目的化したROE逆算経営の結果としてのROE。 良いREOに関しては、セブン&アイホールディングスの村田紀敏社長 兼 最高執行責任者の発言が全て。 「金融会計的なテクニックには興味がない。 営業利益を増やすことにより、結果的にROE向上につなげたい。グループの持っている力を結集すれば、まだまだ収益力は上がる。目先の数値にとらわれるのではなく、中長期の成長で足元 を固めていきたい」 利益を意識しながら、長期的に経営をするという極めて当たり前のこと。当たり前のことをした結果としてROEを向上させる。 良いREOは、金融会計的なテクニックを駆使する、ROE向上を目的にする、目先の数値に囚われる、という特徴がある ---------------- 企業価値創造のカギは、持続的に利益を生み出せるかどうか。そのためには差異化こそ競争優位の源泉であることを知り、キャッシュフロー中心の考え方をする。 まずはそこに集中して、それ以外は必要なことを最低限行えば良い。 結果として、市場価値もあがり株価も上がる。

Posted by ブクログ

2016/01/06

「いい製品をつくり、適正な利益を取って販売し、集金を厳格にやる。」松下幸之助が語った経営こそが企業価値を生み出す源泉となる。 ファイナンスの知識がほとんどないため、よくわからないことも多かったが、財務戦略で企業が良くなるわけではないことはわかった。財務戦略よりも経営哲学、価値創造...

「いい製品をつくり、適正な利益を取って販売し、集金を厳格にやる。」松下幸之助が語った経営こそが企業価値を生み出す源泉となる。 ファイナンスの知識がほとんどないため、よくわからないことも多かったが、財務戦略で企業が良くなるわけではないことはわかった。財務戦略よりも経営哲学、価値創造の具体策を考える、本業がずっと大事。 株価は正しいを認めよう。

Posted by ブクログ

2015/12/20

本書が指摘しているとおり、目的と手段を取り違えたり、欧米の周回遅れの目標を設定したり、外国語を誤訳したりして、日本の経営者は外国の投資家に都合の良いように操られているように思う。

Posted by ブクログ

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