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双頭のバビロン(下) 創元推理文庫
990円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784488441050 |
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双頭のバビロン(下)
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
皆川作品恒例の男2人の絆に置いてけぼりになるやつ ゲオルク可哀想だな…最初は傲慢で不遜で勝ち気でみたいな人かと思ったら意外と普通の感性があって(でもこれはユリアンと違って外の世界で自由に生きれたからこそだと思うので、それもまた残酷な描写だと思うのだけど)後半ゲオルクのこと見直すし好きになるよね 最後のシーンはどちらが本当か、について。 多分読者の解釈それぞれ答えなんだろうけど、私の考えではツヴェンゲルの方なのかなぁ、と最初は思った。 なんでかっていうと、誰もいない所で2人で一緒に死のうといういわゆるメリバは、皆川先生の中ではハッピーエンドなのかなと思ってるから。 そして、ツヴェンゲルの方は「先に片割れが死んでしまった。自身も壊死していく中の残りの人生はそれを弔う時間」。こっちの方が皆川作品的にはバッドだと思うんです。(そもそもどっちもバッドなんだけども) 最後のユリアンパートは、作中でも言及されていた「最後の人」の手法のオマージュなのかと思っちゃったので、もうこれは「現実が悲しいから(ユリアンとツヴェンゲルにとっての)ハッピーエンドバージョンも見せてあげるね」ってことだ…と解釈したんですが フォント的に精神感応してるからユリアンパートが本物、という考察も見てなるほど…!?と思ったり。 どっちが本当なのよ〜!?的なエンディングあんまり好きじゃないはずなのに皆川博子が大好きという矛盾 そしてこういうエンディングのせいでめちゃくちゃ引きずるんだよな皆川作品…
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皆川博子さんの、まるでその世界に入り込んでしまったような錯覚を覚えるほどの緻密な世界観は病みつきになってしまうけど、今回はお話があんまり好きになれなかったかなあ。上巻ののろのろ展開には辟易したし。あと、結末がハッピーエンドとは言えないのも読み手としてつらい。
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壮大であり切なかった…ゲオルク、ユリアン、パウル、どのストーリーもとてものめり込んでしまった。ゲオルクとユリアンにとって切り離せないツヴァンゲルという存在。 徐々に三人の語る出来事が繋がりリンクしていくのが見事だった。 ラスト、ゲオルクの書いた結末でも、ユリアンの語る結末でも、どちらか真実か分からないがどちらにしても切なくて胸に木枯が吹く。 君に良き日々の続くことを。ユリアンからゲオルクへの、最後の一文がとても身に染みる。
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