商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/09/30 |
JAN | 9784104299102 |
- 書籍
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丹生都比売
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丹生都比売
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商品レビュー
4
61件のお客様レビュー
この「丹生都比売」は九篇のお話から成る短編集ですが、あとがきの通り、読み終わってしまえば、それぞれのお話を数珠のように繋ぐ蔓が確かにあるのだな、と感じます。 「丹生都比売」のキサという少女の不思議な美しさ、「夏の朝」の球根から生まれた春という少女、「トウネンの耳」の旅鳥、トウネン...
この「丹生都比売」は九篇のお話から成る短編集ですが、あとがきの通り、読み終わってしまえば、それぞれのお話を数珠のように繋ぐ蔓が確かにあるのだな、と感じます。 「丹生都比売」のキサという少女の不思議な美しさ、「夏の朝」の球根から生まれた春という少女、「トウネンの耳」の旅鳥、トウネン。 何度も書きますが、全編お話の展開とは関係なく、とてつもない静寂に包まれた、触ることのできない透明な箱の中の美しい世界、と感じます。 旅立ちは孤独でさびしいように思うけど、同時に静かであたたかく、安心できるものなのだ、と思えるのです。
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やっぱり すごいなぁ 梨木果歩さんの世界観。 初めての短編集だとか。 8編の短編と中核となる中編「丹生都比売(におつひめ)」。 短編にも世界観がでているけれど、丹生都比売はさすが。 どんどん引き込まれていく、戻れなくなる・・・ それにしてもこの世界観をこんなきれいな文章で表現す...
やっぱり すごいなぁ 梨木果歩さんの世界観。 初めての短編集だとか。 8編の短編と中核となる中編「丹生都比売(におつひめ)」。 短編にも世界観がでているけれど、丹生都比売はさすが。 どんどん引き込まれていく、戻れなくなる・・・ それにしてもこの世界観をこんなきれいな文章で表現するなんてすごい。 壬申の乱の人間関係がこんなことになっていたのは、習ったはずがまったく頭の中に残っていませんでした。 あとがきには「ひとはみな、それぞれの生の寂しみを引き受けて生きていく、という芯を持つ蔓なのだろうと思う」。 間違いなく自分の世界を変えてくれた作家さんの一人です。 これからも梨木さんの本は読み続けなければ。
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不思議話し短編集。表題「丹生都比売におつひめ」の実母の妖しさと皇子の儚さも良かったけど、「コート」、すごく短い物語なのに、亡くなった姉に思いをはせる最後、ぐっときた。
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