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民話の地理学 シリーズ妖怪文化の民俗地理1
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民話の地理学 シリーズ妖怪文化の民俗地理1

佐々木高弘(著者)

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民話の地理学 シリーズ妖怪文化の民俗地理1

3,630

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 古今書院
発売年月日 2014/08/01
JAN 9784772285070

民話の地理学

¥3,630

商品レビュー

3

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2024/07/23

民話に関する論文集であり、興味のあるパートのみ読んでもいいのはグッド。口述文化の伝承性や近代科学に対する抵抗としての妖怪の位置づけなどの記載は興味深く読めたものの、最も興味のあった具体的な呪怨やくねくねなどに関する記載は賛否ある気がする。呪怨の論考についてはなるほとなぁと思えたが...

民話に関する論文集であり、興味のあるパートのみ読んでもいいのはグッド。口述文化の伝承性や近代科学に対する抵抗としての妖怪の位置づけなどの記載は興味深く読めたものの、最も興味のあった具体的な呪怨やくねくねなどに関する記載は賛否ある気がする。呪怨の論考についてはなるほとなぁと思えたが、くねくねの論考についてはよくわからんと思わざるを得ないと同時に、現在では大衆文化から伝説が生まれるんだなぁと思った。

Posted by ブクログ

2014/09/14

 地理的を交えて民話を考察した論文集なのだが、本編よりもインパクトがあったのが増補で考察されている『くねくね』である。  『くねくね』の背景には都市部と農村部の対立があり、田舎から出て行ってしまったものに対する恨みが「くねくね」であるとしている。さらに『くねくね』は田舎の過疎化...

 地理的を交えて民話を考察した論文集なのだが、本編よりもインパクトがあったのが増補で考察されている『くねくね』である。  『くねくね』の背景には都市部と農村部の対立があり、田舎から出て行ってしまったものに対する恨みが「くねくね」であるとしている。さらに『くねくね』は田舎の過疎化や大衆文化に対する怒りや、やるせなさが生み出した妖怪であるという。また、双眼鏡というキーワードに着目し、これをインターネット上の検索サイトによって生じる恐怖――検索してはいけない言葉、出会い系サイト、ウイルス、学校裏サイト――の比喩ではないかと推測している。  『くねくね』が創作された怪談であることを著者は承知しているようであるが、こういった意図をもって創作されたと考えているようである。様々な考察がされているが、ここまで来るとなんとも大げさなことになってしまったなとしか言い様がない。なによりこうやって伝説が作られてしまうということに怖さを感じる。

Posted by ブクログ