悩み脱出の力を鍛える！ 名越康文のシネマ・セラピー

名越康文【著】

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2014/01/20
• JAN: 9784047294370

商品レビュー

2024/04/05

恋人の態度に業を煮やしている人､組織の運営に悩んでいる人､苦手な人との付き合い方に悩む人､子供との関係に迷っている人などなど…36の悩みをシネマ･セラピーで解決｡
仕事で行き詰まっている人には、「マイレージ、マイライフ」 、他者との接し方が分からない人には、「告白」 世の中を正したいと思っている人には、「十三人の刺客」 、自分の立場に自信が持てない人には、「英国王のスピーチ」 、パートナーとの関係に行き詰まっている人には、「ブルーバレンタイン」 、これから父親になる人には、「キッズ・オールライト」 、過去の恋愛に疲れている人には、「ステイ・フレンズ」 、輝いていた過去を忘れられない人には、「ヤング・アダルト」 、苦手な人との付き合いに悩んでいる人には、「最強のふたり」など、精神科医の名越康文ならではの心理学で登場人物の心情を丁寧に分析しつつ、テーマに沿ったアドバイスもあって、新しい形の映画解説本でありシネマセラピー本です。
例えば、「マイレージ、マイライフ」の主人公のようにリストラなどの人生の一大事に備えるには、人生の折々に意識して節目を作ること、普段からメリハリを自覚しながら生きることの大事さ。
「告白」での加害者の母親が自分の描いた世界で理想の自分を誉めてもらいたいという捻れた集中欲求に捕らわれていることを通じて、相手に届く人間関係を築くために自分の見えない心の壁を壊すには自分の気持ちを客観視することと他人に興味を持つことをアドバイス。などの映画を心理学的な視点で解説本として楽しめます。

2018/10/28

映画の一場面や、セリフから主人公の心理を読み解き、一般的な悩みと対比してみている。もうひとつの映画の楽しみ方。

2014/03/14

内容がもりだくさんすぎて、読み終わったあとには内容はほとんど残っていなかった。でも、読んでいるそのときそのときで頷ける部分はたくさんあった。
ここまでたくさんの映画を心理と絡めて論じることのできる名越さんに脱帽。
自分のことを客観的に見つめること、そのような趣旨のことは何度も出てきたので、やっぱり重要なんやろうなあ。