商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2013/12/19 |
JAN | 9784575238440 |
- 書籍
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幻霙
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幻霙
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商品レビュー
3.3
10件のお客様レビュー
「凍花」に続いて2作目の作家さん。倉庫の日雇いバイトで生計を立てるカップル蒼太と桃里。二人の気持ちが少しずつずれていき・・・蒼太の心の闇がじわじわと染み出るように描かれていて真綿で首を絞められるような気持ち悪さ。毒母に育てられた悲劇というより、この人はもともとマザコンのサイコパス...
「凍花」に続いて2作目の作家さん。倉庫の日雇いバイトで生計を立てるカップル蒼太と桃里。二人の気持ちが少しずつずれていき・・・蒼太の心の闇がじわじわと染み出るように描かれていて真綿で首を絞められるような気持ち悪さ。毒母に育てられた悲劇というより、この人はもともとマザコンのサイコパスなんじゃないかと感じてしまった。母親も普通ではないだろうけど、すべてを両親のせいにして、責任逃れの言い訳のようで同情できる要素はないと思った。最後まで何も救われない、終始、陰鬱な雰囲気が漂う本でした。
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昔読んだ「凍花」の作家さんの本を図書館で見つけたのでチョイス。 虐待、無差別通り魔殺人、目標を持たない登場人物たち…。 なかなかに救いどころのないストーリーの本。 虐待の描写にゾッとしながらも、日本のあちこちで起こっている出来事であり、時折明るみになっている現実を思い出す。 通り...
昔読んだ「凍花」の作家さんの本を図書館で見つけたのでチョイス。 虐待、無差別通り魔殺人、目標を持たない登場人物たち…。 なかなかに救いどころのないストーリーの本。 虐待の描写にゾッとしながらも、日本のあちこちで起こっている出来事であり、時折明るみになっている現実を思い出す。 通り魔殺人だってそう。 毎日とは言わないけれど、ちょいちょいリアルに起きている。 人は桃里みたいに何気なく殺人者とコミュニケーションをとってるものなのかもしれないな。 小説の中でくらい前向きなラストが用意されていて欲しかった…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
交互に二人の語りで展開しとても読みやすく、気になるから、どんどん読み進む。残り三分の一くらいからスピードアップしていき、そういう事で終わるのねと何とも言えない読後感。母親の歪んだ感情により育てられた少年。自分が母親の背を越した時に、支配されているのではない、と覚醒するというが、まさにそこからの展開が怖かった。 父親も全く存在感無しで、こんなやつ居るか?と感じるし、登場人物の誰にも感情移入出来ず… 正直苦手なお話。
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