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日本思想史講座(3) 近世
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日本思想史講座(3) 近世

苅部直, 黒住真, 佐藤弘夫, 末木文美士, 田尻祐一郎【編】

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日本思想史講座(3) 近世

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ぺりかん社
発売年月日 2012/12/27
JAN 9784831513489

日本思想史講座(3)

¥4,180

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2020/07/09

第三巻は、近世の思想の諸相があつかわれています。 巻頭論文となる田尻祐一郎の「総論 近世の思想」では、丸山眞男以来の近世思想史研究の流れが簡潔にまとめられています。丸山の『日本政治思想史研究』(1952年、東京大学出版会)は、徂徠において「自然」から「作為」への移行を見いだし、...

第三巻は、近世の思想の諸相があつかわれています。 巻頭論文となる田尻祐一郎の「総論 近世の思想」では、丸山眞男以来の近世思想史研究の流れが簡潔にまとめられています。丸山の『日本政治思想史研究』(1952年、東京大学出版会)は、徂徠において「自然」から「作為」への移行を見いだし、いわば内的な近代化をさぐる試みでしたが、そこには世界史的な普遍性と特殊日本的な後進性にもとづく解釈の枠組みが無反省に持ち込まれていました。つづいて相良亨と源了圓によって、日本思想史の内部から近代性を問いなおす試みがなされ、安丸良夫の民衆史と子安宣邦の系譜学的な議論によって問題がさらに深化・拡大されていった経緯が紹介されています。 そのほかの論文では、近世の思想史の各論がとりあげられています。全体を通しての印象は、歴史的・社会的なアプローチを取り入れているものが多く、個々の思想家について深く立ち入った研究はあまり見られません。辻本雅史の論文「思想を語るメディア―学知・学習・身体」は、近世日本の学問・教育・出版のありかたの検討を通じて、当時の人びとによって同時代の思想はどのように受容されていたのかということを解明しています。 また、近代以降への展開や、東アジア世界のなかにおける近世日本思想史の位置といったテーマにも触れている論文も多く見られます。

Posted by ブクログ

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