マンゴスチンの恋人

遠野りりこ【著】

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2011/08/31
• JAN: 9784093863087

商品レビュー

2023/06/29

両極に男と女を置いた
グラデーションのどの
位置に私はいるのか？

セクシャリティは明確
な境界で区分できない。

まだまだ肉体的な性別
と、

内なるそれが離れる程
生きづらくなる社会。

マイノリティーたちの
淡い溜め息を感じます。

2022/01/18

高校生の頃、当時夢中になっていた漫画家の小玉ユキ先生がイラストを描かれていた事がきっかけで手に取りました。読了後、帯で何方かが書かれていた、「瑞々しい」という言葉が最適な文章であり、物語だと実感しました。初めて読んだ時に感じた、瑞々しい読書体験という新鮮な感覚は、思いを馳せるだけでも味わい深く、貴重な経験です。

2016/12/19

高校二年生、男とか女とか、関係なく、ただ純粋に好きという気持ち。

男性不信な季里子が、年上の笙子さんに芽生えた恋心。
猛アタックしてくる山本の優しさに、揺れる思い。

幼馴染で彼氏の繰り返される浮気、
表面上だけの友情や、見た目重視の世界で
好きな歌手で共感した地味な雪村に気持ちが傾く実森。

葵は援交で脅迫されているピンチを
同級生の魚住と取引するつもりが、逆に偽カップルになるはめになり
そこで気づいた魚住の本音、手に入らない後悔。

レズビアンの生物教師が大失恋した相手。
女同士の未来の無さ、恋人を男に取られた絶望。

自分は女で異性が好きだから
同性愛の人の気持ちってよくわからないけど
なんだか他の人よりも背負ってるものがたくさんありそう。

最初のほうで笙子さんが
「一番好きな人とは結婚できなかったから、今の旦那と結婚したの」って言ってて
切なっ！！！！！って泣きそうになった)^o^(