上級現代文Ⅰ 国公立入試対策

晴山亨(著者), 立川芳雄(著者)

• 販売会社／発売会社: ピアソン桐原
• 発売年月日: 2011/08/29
• JAN: 9784342350061

商品レビュー

2024/05/15

大学受験の現代文の問題集で、国公立大学の記述式問題に特化している。採点基準が明確にしてあるので、自己採点ができる。問題文は読んでいて読み応えがあり、面白いものが多く、解答・解説がしっかり書かれているので信頼できる問題集と言える。国公立受験者向けの記述式特化問題集ということで現代文の問題集の中では難しめの問題集の範疇に入るけれども、国語の力をつけるのに最適だろうと思ったのでゴールデンウイークに解いてみた。正確に自己採点できるところが良いところだと思う。評論27題、小説９題の合計36題。上級現代文Ⅱもある。

2022/05/22

　大学受験のときに解いた現代文の問題集なのだが、今でも現代文の読み方を確認するためにときどき読む。『本を読む本』で言うと受験の現代文は「第一・第二レベル」の読書ということになるだろうか。「指示語の内容をわかりやすく言い換えよ」とか「比喩の意味を説明せよ」とかいうのは確かに読書における基本中の基本であって特に意識しなくても出来ていることだけれど、『本を読む本』にも書いてある通り、だからこそ（現代文の問題を解くときはもちろんのこと、普段の読書でも）忽せにできない。
　色々と勿体つけて書いたが、単純に本書で出題されている文章そのものがとても面白い。本を丸々一冊読む気力はないけれども、何か短い文章をサラッと読みたいというときに僕はよく読んでいる。普通、現代文の問題として出題されるのは(つまり出題者が出題したいと思うのは)出典の本の中で重要な部分だと思うので、そう考えると、良いとこ取りというか、贅沢なことをしている気がしてくる。解説が類書に比べて丁寧なのも本書の特徴で、また、発展的な事項について紹介されているので読書ガイドとしても読める。