商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ミネルヴァ書房 |
発売年月日 | 2011/04/01 |
JAN | 9784623060245 |
- 書籍
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地域学入門
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地域学入門
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この春の本は買うかどうかと近所の図書館にリクエストしてみたら、相貸でヨソからきた。鳥取大学で"地域学"に関わる人たちが編んだ本。ちょっと教科書風(というより、やはりこれは授業の教科書として使うのか)。 「地域」は、わかるようでワカラン言葉だとずっと思ってい...
この春の本は買うかどうかと近所の図書館にリクエストしてみたら、相貸でヨソからきた。鳥取大学で"地域学"に関わる人たちが編んだ本。ちょっと教科書風(というより、やはりこれは授業の教科書として使うのか)。 「地域」は、わかるようでワカラン言葉だとずっと思っていた。"地域と学校の協働が云々"とか、"施設ではなくて地域で暮らす"とか、"地域主権"とか、そういうときの「地域」って何?誰にとってのどこ?と、あたまがぐるぐるするのだった。ちょっと古い言葉だと"Think Globally,Act Locally"のlocalなんかも似た風情を感じる。「まちづくり」というときの「まち」や、コミュニティという言葉もたぶん近くにあるのだろう。 似たような言葉で「地元」、そして『地元学をはじめよう』という本もあった。 で、この本で「地域」って何か?「地域学」とは何か? ▼人は「人として安心して幸福に生きていく」ために、何らかの関係(例えば、人と人との結びつき、支え合う関係)とそのための場(例えば、地域)を必要としている。このような「関係」と「場」に必要な諸条件とそれを実現する方法とを考えるのが、「地域学」の役割である。(p.3) 第I部「地域を考える」、第II部「地域をとらえる」、第III部「地域をとりもどす」の3部構成の合間あいまに、コラムが「地域」という言葉は多義的で、あいまいで、マジックワードだと、編者も書いていたりする。 教科書風の本を全部は読めず、あちこちと読んでいた。一緒に編んだ本で、当然のことかもしれないが、各章末に掲げられている参考文献のなかに、複数の章に顔を出す本が明らかにあって、みんなでこれを読んだんかなあと思ったりした。 個人的におもしろかったのは6章の「人の移動から地域を問う」。人は移動するもの、その移動する存在であることを前提に「地域」を考えるというところ。分かたれていたもの、境界線を引かれていたものの間につながりをつけ、新たな関係性をうみだす際の根となるのは「聴くこと」だというところ。 9章の「地域がつくる福祉」は、宮崎の"かあさんの家"が「地域のすべての人に開かれた家であり、しかも入居者とその家族の双方への支援を行いながら最期の看取りに至るまでのケアを実践している」(pp.218-219)という話はおもしろかったけど、その他の部分はあまりおもしろくなかった(というか、私にとって目新しくはなかった)。 もう少し手元に置いて、だらだらと読みたいが、相貸の期限もあるので、いったん返却。しばらくしたら、また借りようと思う。 各章の参考文献にあがっていた本で、そのうち読んでみたい本 *『原爆の記憶』 *『地域の自立 シマの力』(上下) *『日系人 その移民の歴史』 *『移動から場所を問う』 *『婆のいざない』 *『読む人・書く人・編集する人』 *『清浄なる精神』 *『都市をつくる風景』 (9/10、中途でいったん返却)
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