商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2010/11/10 |
JAN | 9784594063061 |
- 書籍
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三島由紀夫の来た夏
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三島由紀夫の来た夏
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三島先生は自決される前の年まで7年間、夏の一月間を家族で伊豆下田の下田東急ホテル530号室で過ごした。 著者は先生が、日本一のマドレーヌと評した日新堂の娘。 当時著者はまだ中学生の演劇部で、三島の戯曲を学園祭で行っていた。 そんな彼女が下田での三島先生との思い出を綴った本。 ホテ...
三島先生は自決される前の年まで7年間、夏の一月間を家族で伊豆下田の下田東急ホテル530号室で過ごした。 著者は先生が、日本一のマドレーヌと評した日新堂の娘。 当時著者はまだ中学生の演劇部で、三島の戯曲を学園祭で行っていた。 そんな彼女が下田での三島先生との思い出を綴った本。 ホテルの傍の鍋田浜トンネル辺りで、先生を付けていたが振り返ってアッカンベーをされたこと。日新堂で先生が見知らぬ客にマドレーヌを買うよう勧めたこと。家族や友人と浜辺で過ごしている様。その文学者らしからぬ風体で、先生を知らない人に漁師と間違われたことを、大変嬉しそうにしていたこと・・・ 終わりのほうには細野晴臣まで出てきたのは意外。細野氏の祖父がタイタニック号乗船時に失くしたカバンを彼女のアメリカに居る叔父が探し出し届けたとの事。 夏に下田に行ったら、お土産は日新堂で決まりです。
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昭和39年から自決する年までの7年間、伊豆半島の南の先端近くに位置する下田で夏を過ごした三島由紀夫を見守る町の人々の目線を新鮮なタッチで描いた本。 作者は町のお菓子屋さんの娘で三島由紀夫はこの店のマドレーヌがお気に入りだったそう。三島由紀夫に関する様々な書籍が出る中で、本当に素直...
昭和39年から自決する年までの7年間、伊豆半島の南の先端近くに位置する下田で夏を過ごした三島由紀夫を見守る町の人々の目線を新鮮なタッチで描いた本。 作者は町のお菓子屋さんの娘で三島由紀夫はこの店のマドレーヌがお気に入りだったそう。三島由紀夫に関する様々な書籍が出る中で、本当に素直な三島由紀夫もいう1人の可愛らしい大人が描かれている珍しい本。 中学生だった作者が初めて三島由紀夫を町で見かけた時、好奇心のあまりセーラー服姿のまま追跡していたら、突然振り向きアッカンベーした三島由紀夫のエピソードがとても可愛らしくて好きです。 作者の郷土愛のようなものも感じられ、下田という町へ一度行ってみたいと思いました。そして、お気に入りだったマドレーヌを食べてみたい、と思える爽やかな本でした。
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