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ザ・ベストミステリーズ(2010) 推理小説年鑑
3,850円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/07/12 |
JAN | 9784061149113 |
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ザ・ベストミステリーズ(2010)
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
横山秀夫を読みたくて借りたものなので、全篇精読は諦めた。1~3、5作目、最後の横山は精読、あとはナナメ読み。ミョーに小学校が舞台だったり小学生が主要登場人物だったりする作品が多いのが気になった。たまたまなのか、当時の流行りだったのか。物理化学とか生物学とかのマメ知識でページを稼いでいる感のある作品も多い。ちょっとお得な気分だけれど(笑)。日本のミステリ短編集も、なかなかいいな。また、別の年のも読んでみよう。(2016-02-04L)
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一つ目の作品、『随監(安東能明)』を読み、本を閉じた。短編だったせいか、先が簡単に読めてしまってものたりなさを感じた。以前読んだミステリーが東野圭吾の『ゲームの名は誘拐』だったせいもあるかもしれない。もっとこまかい人間くさい描写や、びっくりするようなどんでん返しが欲しかった。犯人...
一つ目の作品、『随監(安東能明)』を読み、本を閉じた。短編だったせいか、先が簡単に読めてしまってものたりなさを感じた。以前読んだミステリーが東野圭吾の『ゲームの名は誘拐』だったせいもあるかもしれない。もっとこまかい人間くさい描写や、びっくりするようなどんでん返しが欲しかった。犯人に感情移入できていなかった、犯人についての情報が少なかったことが、この作品にどっぷり浸れなかった理由だろう。
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オープニングは「随監(安東能明)」。警察関係のストーリーだが、とても良かった。現場主義の勧善懲悪。第二の横山作品かな。気分よくこの分厚い本を読み進めることができる。次の「ミスファイア(伊岡瞬 )」も悪くない。ラブストーリーで終わらないところが良い。しかしながら、「ドロッピング・...
オープニングは「随監(安東能明)」。警察関係のストーリーだが、とても良かった。現場主義の勧善懲悪。第二の横山作品かな。気分よくこの分厚い本を読み進めることができる。次の「ミスファイア(伊岡瞬 )」も悪くない。ラブストーリーで終わらないところが良い。しかしながら、「ドロッピング・ゲーム(石持浅海)」は抜群のキレを魅せる。近未来だろうか。なぜ自殺させたのか、そして生き残るために必要な冷酷さは何か。いい作品だ。 そして「レッド・シグナル(遠藤武文)」。できすぎたプロットではあるが、自転車泥棒と知事の不正なんかを交えて上手に話をまとめている。ミステリー色たっぷりの「星風よ、淀みに吹け(小川一水)」はSFチック。しかし、そのミステリー度は幼稚。イマイチかな。そして、「ノビ師(黒崎視音)」はかなり良い。しかし、人物が平坦。いいテーマだけにもう少し頑張ってほしい 「生き証人(末浦広海)」はきれいに決まお伽噺。きれいすぎて面白くないのだが、理科系的な結末は今後の発展を期待できる。次の「老友(曽根圭介)」のどんでん返しはなかなかうまい。うまい。もっと大きなテーマに挑めばいい作品ができるだろう。どんでん返しを優先するあまりにテーマが希薄なのが残念。エンディングは甘いのが残念。 「この雨が上がる頃(大門剛明)」 も前と同じかもしれない。アイデアはよい。しかし必然性というかドラマがない。驚きの結末だけに、もう少しひねりがほしかった。「眼の池(鳥飼否宇)」は駄作。鯨統一郎威風で面白いかもしれないが、ドラマがない。 「波形の声(長岡弘樹)」は工夫が光る秀作。登場人物が少なく読み切れるのが残念。「師匠(永瀬隼介)」はバリバリの警察もの。いい味だ。エンディングもきれいで今後が期待できる。正義感あふれるいい作家だなぁ。 「九のつく歳(西沢保彦)」はオカルト。はっきり言って面白くなかった。「夏の光(道尾秀介)」は悪くないがマニアック。懲り過ぎて面白くない。「休日(薬丸岳)」はかなりいい線を射っている。誤変換ではなく、いい。男気が出てくる正義感の塊が見れて満足。 「雨が降る頃(結城充考)」も悪くないが、警察ってそんなに軽薄かなぁと思うとしらける。そんなことないだろうな。そして期待の倉石作品はテレビで見た内容だ。「未来の花(横山秀夫)」。倉石のガン病棟が気になるが、キレはさすがだ。 とにかく満足のアンソロジーだった。
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